ファッションに興味がない人間にとって問題なのは、 「何を着ればよいのか分からない」ことや「服を買いに行く服」が無いことだったり、「ブランドショップに入る勇気が無い」ことだったりする。
本篇の主人公も同じだから共感できる。ファッション好きの妹を始めとするメンターの力を借りて、少しずつファッションを楽しめるようになっていき、やがては友人知人へのアドバイスも手がけるようになっていく。
ありがたいのはユニクロがよく出てくること。ほとんどベースにしてるといっても良いくらい。ユニクロのスーツが紹介されてたのには驚いた。
ユニクロは ファストファッションではなく、定番ものを多く出しているスローファッションであるという指摘も面白かった。
ユニクロばかり着てる「ユニバレ(自分のことだ)」 や定番ものに絶きてしまったときに、ファストファッションのZARA などで流行ものを取り入れたり、ハイブランドをミックスするということも教えてくれる。
そもそも男でファッション音痴が多いのって、特に社会人の場合、とりあえずスーツ着てりゃ何とかなってしまうからだ。
自分など、カジュアルが超絶似合わないタチなので、一時期は休みの日でもジャケッ ト&パンツで外出していたときもあったぐらい。さすがにネクタイはしてなかったけど。
そのうち、ジャケットだ革靴にジーンズでもいいんだということを知ってからファッションに興味を持つようになっていった。 ちょうど断捨離にハマり、モノを減らしたい、服も減らしたいと思っていた時にリンクもしたし。
そんなことを思いだしながら楽しく読んだ。 もちろんファッションをめぐるあれやこれやの「お勉強」にもなって、たとえばリサイクルのシステムがユニクロだけじゃなくて無印良品やZOZOにもあるとはこの漫画を読むまでは知らなかった。
いまは主にユニクロでヘビロテしてワンシーズンでへタったら新しいのに更新するパターンなのだが、あまりエコではないなあという心苦しさがあったので、こういうリサイクルシステムがあると罪悪感が薄れて助かるのだ。ユニクロだけでなく、もっと広まって欲しい。
意外だったのは「洋服直し」のことで、確かにショッピングモールのどこか、自分の生活圏にも一店くらいはあったような気がする。
裁縫関係は無理とあきらめていたが、直しを依頼するという手があったか。目からウロコ。
あと、 店へ行って見てみようかなと思ったのは、ジーンズメイトのディッキーズのジョッパーズパンツだ。
これは太ももが太い悩みを抱えてる友人のエピソードに出てくるのだが、ジョッパーズパンツはもともと乗馬用で、太ももあたりはゆったりだけどヒザ下は細いシルエットになっているらしい。下半身デブの自分としては気になるアイテムだ。
ファッションをお勉強するってのも野暮な話で、こんな漫画を読んでるうちに何となく分かっていければマシなのではないか。服は毎日着るものだし、ファッションコンプレックスを持っていると毎日がストレスフルになってしまうから――。
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(シリーズは5クールへ突入中)
【プロフィール】
嫌いなことやりたくないことを回避するライフスタイルとがんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1~2冊)漫画を読んでいく生活(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事はMEC食。高脂質食。ボトルでプロテイン・EAA&メガビタミン。糖質制限中。
・ホットクック 1.0Lで自炊開始
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)
最近、取り組んでいるもの――。
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