らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【漫画で首都高ランナー】実はオヤジのウンチクと語り満載のお仕事漫画?! 「湾岸MIDNIGHT」

 


全42巻。一気読みした。

 


自分自身はとっくにクルマを手放しているというのに、クルマ漫画はなぜか読んでしまう。そういえば、クルマ離れが進んでいる若者はクルママンガなんか読まないんだろうか?

 

それはともかく、この「湾岸MIDNIGHT」と「イニシャルD」が走り屋漫画の双璧だろう。

 

 

さて、「湾岸MIDNIGHT」は、「悪魔のZ」を駆るアキオやポルシェターボを操るブラックバードを軸に展開する。


チューンドされたクルマで首都高を300㎞のスピードで駆け抜ける彼らは、もちろん違法行為をしているし、彼らも間違ったことをしていると自覚している。


そんな彼らに惹かれて、様々な人がやって来て共に首都高を走り、何かを得て去って行く。


そして、アキオとブラックバードは「コインの裏表」として、いつまでも走り続けていく。

 

 


最初は、走り屋、不良の魅力満載の漫画だったけど、主人公たち若者にチューンドショップのオヤジたちがカラむようになってから、だんだんと漫画の性格が変わってくる。

 


とにかくオヤジたちは暑苦しい。暑苦しく、クルマを語り、仕事を語り、人生を語るのだ。そして、アキオたちは、反発もせず素直にそれを受け入れていく。


これは何だ? 理想の上司と部下の漫画か。何だかお仕事漫画みたいだな。

 


こんな暑苦しさは現実の世界ではうんざりさせられるだけだけど、漫画で読んでいると不思議とうなずいていまうから妙なものだ。

 


実際、「語り」の内容はクルマのメカの構造だったり、ワークスの歴史だったりと非常にマニアックでメカ音痴の自分は時々は読み飛ばしていたけれど、なぜか魅力的。人間、自分と正反対のものに惹かれてしまうのか。

 


2ページ見開きに、ドンっと首都高の写実的な絵が描かれて、そこにオヤジたちの人生訓(のようなもの)がかぶさるシーンにはすっかりハマってしまった。この表現、けっこう、他の漫画家もパクってるみたい。

 


この漫画を読んでいると、なんだか自分が説教されて嬉しいような、「こんなに親身になって自分を叱ってくれたのは初めてです」と号泣する世間知らずの若者になったような気がしてくる。

 


なるほど、この漫画は連載当時は人気イマイチで途中で連載誌が変わったりもしたけれど、ロングランとなり、続編・スピンオフ作品が出版されるなどの人気シリーズになった。


チューンドカーというマニアックなテーマとオヤジの説教語りという暑苦しい展開にもかかわらず、これだけの成功をおさめたのは、少数でも熱狂的なファンがいたからではあるまいか?

 


たまには思い切り叱られたくなった気分の人、もちろんクルマ好きにもオススメ。自分も、この後は、続編・スピンオフ作品と読んでいくつもりだ。

 

 


【プロフィール】

嫌いなことやりたいことを回避するライフスタイルとがんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1冊)漫画を読んでいく(週50冊)。


・片道1時間の自転車通勤中
・食事はMEC食からEAA&メガビタミンへ移行。糖質制限中。
・ホットクック 1.0Lで自炊開始
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリスト
スマホiPhoneからPixel 3a XL へ移行
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)

最近、取り組んでいるもの――。
・音声入力
Excel自動化(マクロ・VBA
・徒歩通勤
・朝活(ファミレス)

これから、やりたいこと――。
古武術介護
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競歩
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・積み立て投資