ニッポン大好き北欧女子オーサのCoolJAPAN漫画。シリーズで数巻発行されているけど、今回は上級編、と感じた。
何しろ、お金の習慣やつきあいの作法、日本語の使い方など。読んでいると、ほとんどよく分かっていないことばかり。純ニッポニアのはずなのに外国人のオーサ並みなのだ。
一口に割り箸と言っても六種類もあったり、お金を包む水引の結び方にそれぞれ数種類の意味があったり……。
だいたい、会席料理と懐石料理の違いを聞かれたって両方とも食べたことないよ、と言いたくもある。
それにしても、日本語のテキトーさは凄まじい。
カタカナの使い方ですね…
35年間日本語を教えてきましたが
もう疲れました…
そういう風にしなさいって言うしかありません
日本語の専門家をここまで嘆かせてしまうのである。
確かに「ゴミ」はカタカナだから外来語? て聞かれても応えられない(笑)。
その一方で、所々、日本の良い面も指摘されてナケナシの愛国心? をくすぐられる。お年寄りがCoolJAPAN番組を好きなのも分かるような気がする。
季節や旬を大切にする日本の風習慣、絵文字やキャラ弁などモノを擬人化・キャラクター化する能力は日本人特有のものらしい。
本書の中で一番参考になったのは、日本人の建前・本音の使い分けだった。
「セリフで建前、アクションで 本音を表す」
「飲みに行きましょう」と誘われたとき、セリフでは「良いですね」と言い、ほんとに行きたければ「いつにしましょう」とリアクションすればいい。行きたくなければ、「良いですね」で終わりだ。
どうしても断り切れなければ友だちを誘う方法もあるとか。
なるほど~。
こういうテクニックを知らないから人付き合いが苦手なんだな……。
何でもスウェーデンではほとんどキャッシュレス社会になっており、オーサにとっては、日本の金のやり取りのマナーは未知の世界だったようだ。
日本人なはずの自分にとっても十分ミステリアスなので、とっととキャッシュレス社会に移行して欲しいなぁ、などと思ったりもした。
●オーサの他の著作はこちら――。
【プロフィール】
嫌いなことやりたいことを回避するライフスタイルとがんばらないためのライフハック がテーマ。
空いた時間はKindle読み上げで本を聴き(週1冊)漫画を読んでいく(週50冊)。
・片道1時間の自転車通勤中
・食事はMEC食からEAA&メガビタミンへ移行。糖質制限中。
・ホットクック 1.0Lで自炊開始
・服は制服化済み
・住まいは断捨離してミニマリストへ
・スマホはiPhoneからPixel 3a XL へ移行
・マンガと歴史好き
(特に世界史へ進攻中)