今回は第一部の第15巻迄を一気読み。織田信長が美濃を滅ぼし、浅井家の小谷城を落城させるあたりまで。
戦国時代もの、とくに信長ものは層が厚い。この作品も、戦国一挽回した武将「仙石権兵衛」が主人公だけど、織田信長や豊臣秀吉もクローズアップされてる。
特にこれまでの通説をひっくり返すことに意欲的で、新説が次々と登場する。実際に現地を歩いてみると、これだけの狭い土地にあれだけの大軍は常駐するのは不可能……云々かんぬん。
新説を披露と言えば、比叡山焼き討ちに新解釈を加えた「信長のシェフ」、脇役キャラにスポットを当て小ネタを満載した「信長の忍び」など読んできたけれど、読み比べてみると楽しい。
「センゴク」ではキャラがとても人間くさい。と言うか、地方都市のマイルドヤンキーにいそうなタイプが多い。
「ハゲネズミ」の愛称がぴったりなハゲ方の豊臣秀吉やスカした竹中半兵衛、大阪芸人そっくりの顕如など、今の時代でも、そこらにいそうだ。
オレぁ、頭(ここ)!!
べしゃりと
おべっかで、
出世するんだよっ!
こういうこと言う秀吉って新鮮だ。
そして、リベンジの鬼、斉藤龍興。城を奪われ、信長に復讐を企てるが、竹中半兵衛他たった16名に城を乗っ取られるエピソードがあるように暗愚なイメージがあった。
ところが意外の女にモテるイケメン設定。これは「信長の忍び」でも同じだった。なんか静かなブーム? 特に逸話も無さそうなんだが……。
逆転に残念なのは、「センゴク」でも「信長の忍び」でも、豊臣秀吉の妻ねねの影が薄い(「信長のシェフ」では豊臣秀吉自体が薄い)。賢婦人として名高いし、もっと魅力的なキャラになっていいはずなんだけどなぁ。
「センゴク」のクライマックスは何と言っても浅井家の小谷城の攻略シーンだ。大手堀、畝堀、曲輪群、そして隠し銃座込みの虎口。難攻不落の小谷城だ。
この難所を、一兵卒であるゴンベイは、竹を何本も束ねた竹把を盾にして攻め込んでいく。竹把は銃の弾ははじくけど、火矢には弱い。そんな頼りないものをかついで、ひたすら走る。いくさ人とは何と勇気のある者どもだったか。
城をめぐる攻防を描いた歴史漫画は数多かれど、これだけ綿密に城攻めを教えてくれたのは「センゴク」が始めてだ。
これからは第2部、3部、4部と読み進めていこう。
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