戦国時代もの。そして信長。いわば王道中の王道だ。
ちょっと違うのは四コマ漫画だということ。四コマ漫画ならではの小ネタが多いこと。今まで日が当たらなかった脇役キャラクターにスポットが当たっていることだ。特に戦場で槍働きをしていた侍大将の名前がいろいろわかって楽しい。
例えば姉川の合戦で活躍した浅井家先鋒「突撃突破」の磯野員昌。どちらかといえば管理職みたいな戦国武将よりも現場で活躍する侍大将の方が好きなので、こういう人物の名前がわかるのは嬉しいのだ。
「キングダム」でも、王よりは戦場で活躍する大将軍を目指す方が主人公になってるし。
ちなみに磯野員昌は後に籠城戦の最中に味方から裏切られて織田方に降るのだけど、その後は精彩を欠いて歴史上には登場しなくなってしまう。切ない話だけど、それだけに一瞬の光芒が鮮やかだ。
森家と言えば蘭丸が有名ですが
父・可成、 兄・長可らの活躍も
知っていただければと思います
こんな作者あとがきも楽しい。森蘭丸の父親はイケメンモテモテの槍使いで兄は狂戦士という設定になっている。歴史的な事実と面白さ最優先のエンタメ要素とが入り混じってるんだろうけど。
上杉謙信は実は女だったというような斬新な解釈はないけれど、細かい歴史的知識を散りばめている感じで豆知識を増やしたい人にはオススメだ。
上杉謙信が実は女だった説の漫画はこちら――。
雪花の虎 1 (ビッグコミックス) (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: 東村アキコ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/09/11
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (9件) を見る
ちなみに自分の場合明智光秀が結構好きで、第14巻では明智光秀が丹波攻めをやった時の話が丁寧に描かれていて嬉しかった。
今まで歴史ものを読んでいるときはあまりスポットが当たらなかったので、何で丹波一国を攻略するのにこんな時間がかかっているんだろう、と常々不思議に思っていたのだ。
それにしても作者が第7巻のあとがきで書いているように、大河ドラマで明智光秀が主人公になるとは思ってなかったなぁ。
個人的にはいつか
松永久秀か明智光秀が
題材の大河ドラマも
見てみたいです
でも、松永久秀が主人公の大河ドラマは無理だと思うぞ。潔く散るタイプよりはしぶとく生き残るようなタイプの方が好きなので興味はあるけどね。松永久秀って実はイケメンで教養もあったらしいけど、やっぱり無理だろうなぁ。
「信長の忍び」では松永久秀もお茶目でセクハラなキャラとして描かれてるので、松永ファンにもオススメです。
むやみに父親の松永久秀を尊敬する息子クンとセットで楽しめます。裏切っても尻を触っても「さすが父上」て……。
【漫画化計画】
漫画化計画とは、世界中のあらゆる事象に漫画を始めとするエンタメからのリンクをはって、面白おかしく楽して世界を理解できるようにすることです。
主な対象は以下の通りです。
・日常生活での出来事
・ニュース(政治・経済)
・世界史
・日本史
世界中のあらゆる情報が漫画化されることを願ってやみません。
【プロフィール】
がんばらないライフスタイルとそのためのライフハック がテーマ――。
・物より面倒を減らすミニマリスト
・食事はMEC食、糖質制限、高脂質
・服は制服化済み
・住まいは断捨離中
・片道1時間の自転車通勤継続中
・マンガと歴史好き
最近、取り組んでいるもの――。
・音声入力
・耳活(Kindle読み上げ)
・Excel自動化
・漫画化計画
(エンタメ、入門書、情報収集すべて漫画で)
・徒歩通勤
これから、やりたいこと――。
・古武術介護
・小笠原流礼法
・競歩
・積み立て投資