う~ん、リアル。本当にこうなったらどうしよう……。
「MOONLIGHT MILE」の第16~17巻を読んでの感想だ。
もともとこの作品はザイルパートナーだった2人の男がヒマラヤを制覇したあと、次は宇宙を目指す話。
ブルーワーカーとして初めて宇宙飛行士を目指すというアイディア(宇宙ステーションも建設現場)やアメリカと中国が宇宙の覇権を争うと言う設定が当時としては新鮮だった。
この作品、実は第16巻のしかも半ばでいきなり第一部完となる。で、第一部主人公の息子を主人公として第二部が始まると思いきや、長いイントロ、いやインターミッションか、が始まる。丸々1巻分ぐらい。
どうもAmazonのレビューなどを読んでると、ここらあたりは評判が悪い。それも無理はない話で、魅力的な主人公2人や第二部主人公が全く出てこない話が長々と続くのだ。しかも話の内容はとても暗い。見たくもない話を突きつけられてるような気がしてしまう。
けれども今回はこの部分が目当てで再読した。ここは、インドとパキスタンの間で核戦争が起こるストーリーを丹念に描いている。
母星で核戦争が起こり、別の宇宙(今回は月)に取り残されてしまう人類、と言うのはよくある設定だけど、なぜ核戦争が起こってしまったのかをここまで描いてくれたのは本作品が初めてなんじゃなかろうか。
憎しみの連鎖がなぜ生まれてしまって、どうしてそれが断ち切れないのか、テロはいけないに決まってるけど、これじゃあ報復に走ってもしかたない、と無理なく思わせる。宇宙から核兵器をコントロールするとは思わなかったなぁ。
どうも漫画では、すでに核戦争が勃発して、いきなりマッドマックス的世界から世紀末救世主伝説が始まるのが定番なようで、だからこそムーンライトマイルは貴重な作品だと思う。
アメリカと中国は経済摩擦だし、日本と韓国もギクシャクしてるし、イギリスはEUから離脱するようだし、フランスでは年始めに暴動してた。
なんだか不気味な時代だけれど、終戦記念日を迎えたことだし、漫画を読んでリアルな核戦争について思いを馳せよう。いつまでも平和に漫画を読めますように!
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