漫画は面白ければいいと思う。別に芸術でもないんだし。ザッツエンターテインメント!
そう思っていても、たくさん読んでいると、中にはなぜか面白いはずなのにモヤモヤする漫画も混じったりする。今回はそんな漫画の話。
主人公は、イタリアンのシェフであり夫であった男が失踪してしまった妻。残された店で生パスタ教室を開く。そしてオプションにカウンセリングがつく。
生パスタになんでカウンセリング??? 生パスタを作るような単純作業をしていると、心の中にある本音を漏らしやすいとかなんとか。
確かに読んでいるとストーリーに無理はなくて面白く読めてしまう。やってくるお客、生徒は、マンツーマンで生パスタを作っているうちに、夫への不満や子供への不満や家族への不満などをぽろぽろとこぼす。そして出来上がった美味しいパスタを食べてほっこりすると涙までぽろぽろと出てきてしまうのである。
この一連の流れに全く無理がない。う~ん。ベテラン作家の力量ってすごいよなぁ。
それにしても生パスタとカウンセリング。ふと我に返ると感じてしまう。いくらなんでも無理ないか?
作者はカウンセリングの資格を持っているようで、当然ながら、この分野に興味がある。自分の好きなこと興味のあることを作品に活かす。確かに真っ当な戦略だ。
もともとこの作者は面白いグルメ漫画のシリーズを何本か描いていた。人の手を握るとその人が食べたいものがわかるという能力を持った主人公が好きだったな。
今にして思えば、言ってくれれば、できるものなら作ってあげるよと言う深夜食堂の発展版だった。
で、得意なグルメ漫画に好きなカウンセリングをぶち込んだ。そんなところだろうか。確かにタイトルには「心」が入ってるけど、カウンセリングにリンクさせるのは無理はないか? イタリアンのグルメ漫画だと思って読み始めてしまった。だからなのか、このモヤモヤは?
作者のプロフィールを読むと、カウンセリング以外にもいくつかまだ資格を持っている。今度はグルメ漫画にどんなオプションが付くんだろう。インド料理に顔ヨガあたりかな。
なんとなく目が離せない。怖いもの見たさと言うか。物語自体は普通に面白いんだけど。
なんだか文句つけるような言い方になってすみません。でも、ちゃんと面白いです。
作者にはその他、ベーグルや病院食のシリーズもあります。安心して読める安定感のある面白さです。
ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~ (秋田レディースコミックスデラックス)
- 作者: 野崎ふみこ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2013/07/16
- メディア: コミック
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【漫画化計画】
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