図書館で夏のコーナーに置いてあった本書。確かに夏といえばカレーだ。元々グルメ系の漫画は大好物。早速借りることにする。
まんぷくコミックエッセイ うますぎ! 東京カレー (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
- 作者: 伊藤ハムスター,小野員裕
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2014/08/22
- メディア: 単行本
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読みながら思った。そういえば最後にカレーライスを食べたのっていつぐらいだろう。ちょっと思い出せなかった。
自分にとってカレーライスと言えば家庭料理だった。外食で食べるという発想はなかった。だから母親が亡くなって作ってくれる彼女もいなければ当然食べる機会もなくなってくる。
おまけに糖質制限で炭水化物をなるべく減らそうとしているので、ますます縁遠くなってしまった。今ではたまに鳥のレバーや鶏皮を炒めるときにS & B のカレー粉をぱらぱらとかけるぐらいになってしまった。
本書によれば、本場インドの汁っぽいシャバシャバしたカレーと、もったりしたカレーとが2大勢力で、その他、蕎麦屋のカレーとかスープカレーとか焼きカレーとかオリジナルなカレーがニューウェーブのようだ。
あと、やたらとキーマカレーが出てくるのが気になった。たぶんキーマカレーって割と歴史は浅い方で、おそらく自分がカレーを食べなくなってきてからメジャーになったんだろう。今度外食する機会があったら食べてみよう。
その一方でこうも思った。これだけ日本人は大好きで、これだけバリエーションが豊富なのにカレーをテーマにした漫画って少ないんじゃないだろうか?
グルメ漫画のシリーズの中でちょくちょくカレーが取り上げられることはよくあるけれど、カレーひとつだけをただメインにしてやっている漫画って記憶にあっただろうか。
シリーズの中で読んだ漫画で一番古いのはやっぱり包丁人味平。グルメ系の漫画ではおそらく始祖。カレーをテーマにしたものは最後の方のクールで、ライバルがスパイスの闇に溺れていく姿が印象的だった。
あと長いシリーズではカレーをテーマにした部分だけを抜き出して編集した本なんかも出されている。
美味しんぼア・ラ・カルト 2019年7月 カレー (My First Big SPECIAL)
- 作者: 雁屋哲,花咲アキラ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2019/06/28
- メディア: ムック
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でも自分が思い描いているのはこれとはちょっと違う。例えばラーメンをテーマにした漫画だったらまさにジャストのやつがある。
うまいラーメンを作るだけではなく、行列のできるラーメン店を作るためにはどうすれば良いのか、うまさだけを追求するのではなく安定供給やサービスについても踏み込んでいてうまいラーメン店を作るためのノウハウがぎっしり詰まっていた。もう、ひたすらラーメンだけだ。
ラーメンでは、有名店の店長をドキュメンタリーもので漫画にしたもあるのである。
一杯の魂 1―ラーメン人物伝 (ジャンプコミックスデラックス)
- 作者: 武内伸,本庄敬
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/06/04
- メディア: コミック
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カレーライスは国民的な人気としてはラーメンに負けないはずなのに、なんでこんなにカレー漫画が少ないんだろうか?
試しに検索してみたらやっぱり少ない。唯一それらしいのがひかかったのがこちら。
華麗なる食卓 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: ふなつ一輝,森枝卓士
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/12/14
- メディア: Kindle版
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何話か読んだことがあるけれど通して読んだことはなかった。さっそく、DMMのレンタルコミックで借りてみようとしてみたけれど、全部で49巻だった。読みきれるかな……。
けれども今読まなかったら、このまま読まずに終わってしまうだろう。漫画でも本でも、こんな風に読まずに終わってしまいそうなシリーズをそれこそ山ほど抱えている。今読むべし!
まあ全部で49巻の長編シリーズになるぐらいだから、やっぱりカレーライスは漫画のネタになるのだろう。魅力的なカレー漫画がこれから出てくることを望む。キーマカレーも食べてみよう。