2ヶ月前にPixel 3a XLを買って、スマホの AI 機能をトコトン使い倒してみようと思っていたので本書を読むのはすごく楽しみだった。
読んでみると希望が半分がっかり半分といったところ。それはどちらも画像認識に関することだった。
例えば図書館から借りてきた本で面白いと思った箇所を、スマホのカメラで撮影して、google lens で取り込んで、気に入った文章をコピーして、ブログに引用文章として貼り付けたりする。こんなことが実にスムーズにできるようになった。
そして自分は使ったことはないけれど、Google Lens の取り込んだ文章を外国語に翻訳してくれるし、外国語で読み上げてもくれるらしい。これはすごい。
紙の本をスキャンしてOCR 機能でテキスト化することをスマホで手軽にできるようになってしまったのだ。
さらに、例えば海外旅行をしている時に案内板何かがよく分からなくてもスマホのカメラで撮影して翻訳させればすぐにわかるわけだ。
画像から文字への認識・翻訳に関してはAI機能が格段に進歩していることを感じられた。
その一方で、画像認識・画像検索に関してはまだまだであると思わざるを得なかった。
実際自分でも行ってみてはいるけれど、お、賢いなあと小さな子供を褒めるようなレベルだ。
特に一番期待していたのは、やたらめったらたくさん撮りまくった写真の中から見たい写真をピンポイントで取り出してくれる能力だったけれど、とても実用にはほど遠い。
例えば猫とか自転車とかで検索すると写真が何枚か出てくるのだが全部出てくるわけではない。建物で検索すると何も出てこないけど、倉庫で検索するとなぜか出てくる。そんな感じで。
作者はこれに対してキーワードを振ることやキーワードを音声入力でやることやその他いくつかの提案しているけれど、正直面倒くさがりの自分にとってはどれもこれも長続きしないようなことだった。
ただ一つだけ光明があって、日付で呼び出すとちゃんと出てくるのである。
Google フォトアプリを開いて、検索欄で6月3日で撮った写真を出してと音声入力で入れると、今年と去年の6月3日に撮った写真を一覧表示してくれる。一昨年の6月3日には撮らなかったのかな?
だから撮影した日付さえ分かっていれば一瞬で呼び出せるわけだ。
試しに6月1日から6月3日に撮った写真で検索してみたけれど、ありませんと返事されてしまった。6月に撮った写真でもダメだった。
作者は写真の日付を検索するためのインデックスを作ることを提唱しているが、自分が長続きしないであろうことは容易に想像がつく。
まだまだ画像検索や画像認識については時を待たねばならないようだ。
まあないものねだりをしてもしょうがないので、とりあえず文字認識やスキャン機能や ocr 機能、それから翻訳・読み上げ機能はガンガン使っていこうと思う。
むしろ、アナログな紙の本の取り扱いが楽になった印象だ。