らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【漫画化計画】新撰組サバイバーの「その後」

歴史が好きになったのは、なんでこうなったのかが知りたいのと、その後どうなったのが知りたいということがある。

 

 

例えば有名な三国志項羽と劉邦の物語など、それ自体も随分面白かったけど、その後結局どうなっちゃったのってのが気になってしょうがなかった。


まぁ、知った時には、あまり洒落にならないな、知りたくなかったな、と思うことが多いけど。だからこそ物語は、その手前ちょうどいいところで終わらせたのだったと分かる。

 

 

それでもやっぱり、その後どうなったのかが気になるたちは変わらない。

 

 

最近だと例えば新撰組

 

一の食卓 コミック 全6巻 セット

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とても自分好みの作品だったけれど、元新撰組斎藤一、維新後の藤田五郎が気になった。

 


幕府側の人間にも関わらず、明治維新後は警察官になった。政府の要人には新撰組を嫌っている者も多かったはず。さぞかしやりにくかったに違いない。


にもかかわらず公務員を勤めあげ、その後は大学で剣術を教えたり、静かな人生を送ったようだ。京都で人を斬りまくっていた頃とのギャップが凄まじい。


この作品ではなぜ斎藤一が警察官になったのか、その謎解きも描かれている。

 

 

それにしても斎藤一、妙に人気者になった。

 

先行する大人気作品でも、主人公のライバル役、重要なサブキャラを務めている。

 


「左片手一本突」の「牙突」のポーズがかっこいい。「悪・即・斬」の信念も揺るがない。


作者のコメントによれば、悪人面に描きすぎたので新撰組ファンからの苦情がすごかったそうだ。

 

そういえば、映画化もされている。

 

 

 

元々斎藤一新撰組の中でも地味な存在だった気がする。新撰組聖典でも、司馬遼太郎さんは、飄々とした人間だけど面白い味のある人物になったといった書き方をしていた。

 

 

 

エンタメの世界では明治維新後警察官をやっていたところぐらいまでしか出てこないけど、西南の役に出征して西郷隆盛軍と戦ったり、年をとってから、剣術の稽古をしている青年の前で三段突きを見せたりといったエピソードが残っている。


新撰組時代よりも長い期間となった晩年をどう過ごしたのか、どんな気持ちで過ごしていたのか、漫画でも小説でもいいから、誰か描いてくれないものだろうか。

 

同じ新撰組の生き残り、永倉新八原田左之助のその後も気になる。

 


最後になって思い出してしまったけれど、新撰組の副長、土方歳三が実は生きていて開拓時代の北海道で大暴れするという漫画が今大人気中なのだった。

 


一筋縄ではいかない濃いキャラクター達からジジイ呼ばわりされてるけど、これまで読んだ漫画の中では一番かっこいいジジイだと思う。

 

人生100年の令和時代、思い切り暴れて欲しい。