イスラムと言うとどうしてもイスラム国のイメージが真っ先に浮かんでしまう。そのせいかイスラム=なんとなく怖いて感じになってしまっている。
でもそれはイスラムのことがよく分かっていないからだ。
幸い自分には漫画というアイテムがあった。
だから普通の人よりはちょっとだけイスラムについての偏見は少ないのではないかと思っている。
ここでは今まで読んできたイスラム系の漫画を紹介してみたい。
最初はこの漫画。
かなり古い作品。もちろん9.11前。イスラム=テロではなくて、なんだかよく分からない所だった時代の話だ。
確かアラブ人とアメリカ人の間に生まれたハーフの男の子がアメリカに留学している話だった。
サブキャラが砂漠の国へ帰省する話もあったりして、遊牧民族の生活を垣間見ることができた。
多分この作品がイスラムへのファーストコンタクトだ。
次にこの作品。トルコ人と結婚した女性漫画家の、ほのぼのコミックエッセイ。イスラムというよりはトルコの話か。
実際の断食、ラマダンって、こんな感じなのかと興味深かった記憶がある。
トルコのつながりで、もう2作品。こちらもコミックエッセイ。
イスタンブールには、なんで余裕があるのかな。 わたし今、トルコです。 (ビームコミックス)
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トルコでクーデター未遂事件があったりして驚いたもんだけど、作品にも取り上げられていた。
イスタンブールはスタイリッシュな街らしいけど、テロのない東京みたいっていう表現が印象的だった。
同じくコミックエッセイで次の作品。国際結婚もの。
イスラム教には喜捨という考え方があるようで、施しを受ける側も、それが当たり前のことなので、いちいち卑屈になったりはしないらしい。
日本人とはだいぶ違うメンタリティが新鮮だった。
イスラムの男と日本の女性という組み合わせは、日本女性にとっては最悪の組み合わせというのには思わず笑ってしまった。
楽天家の旦那と苦労性の妻というカップルはけっこうグローバルスタンダードなのかもしれない。
最後にわりと最近単行本化された作品。アメリカの大学を舞台にしたイスラム女性と日本女子の友情物語。
こんなクオリティの高い作品がTwitterで無料で読めるってのが凄い。
ざっと思いつくだけでもこれだけあった。イスラムを舞台にした漫画や小説は探せばもっとあるかもしれない。
漫画家、特に女性の漫画家って、海外進出も国際結婚も怖がらないところがすごい。
そうそう、イスラムのハレムを舞台にした漫画や、イスラム建築をテーマにした小説も思い出した。
いたずらに警戒したり怖がったりするよりも、寝転がって漫画や小説を読んでいる方が相互理解に近づくし世界平和への道も開けるというものだ。
ナマケモノの言い訳かな?