らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【鷹の師匠、狩りのお時間です!】川沿いで見かけるオオタカ、そして「鷹匠」の世界はこうなっていた。


鷹の師匠、狩りのお時間です! 1 (星海社COMICS)

鷹の師匠、狩りのお時間です! 1 (星海社COMICS)



自分がアウトドアには、とことん向いてない人間と言うことは、さすがに理解できるようになった。過去、山奥での自給自足の生活に憧れていたことは、黒歴史とまでは言わないけれど、恥ずかしすぎて人には言えない。


何しろ、家庭菜園を始めようとする段階で、あっさり挫折した。しょせん、街中で、スーパーと図書館が無いところでは生きていけない身の上なのだ。


だからなのか、自給自足してる人には憧れがあって、そのての本やマンガがあると必ず手に取ってしまう。中でも猟師系は、ジビエ料理への興味もあいまって、すぐに目がいってしまう。

山賊ダイアリー(1) (イブニングコミックス)

山賊ダイアリー(1) (イブニングコミックス)


ささやかだけれど、某ハンバーガーショップの鹿肉バーガーを食べたりして、ほんとに、あっさりだな〜と思ったり、ふるさと納税でイノシシの肉を取り寄せて悪戦苦闘したりした。いや、美味かったけど(笑)。


今回、読んだのは、猟師ではなく「鷹匠」! さらにニッチな存在だ。これまで鷹匠がらみの本を読んだのは、『釣りキチ三平』で有名なあの方の作品を読んだときぐらいだった。


この作品は「マタギ」がテーマなはずなんだけど、なぜかマタギのあり方に悩んで、最後の方で鷹匠になったり、災害に巻きこまれたりする、不思議な作品だった。


作者も後書きで、出版社とのトラブルがあって連載を続けられなくなったことを書いていた記憶がある。


検索してみたら、文庫版で復刻されていた。マタギ鷹匠の様子を教えてくれる貴重な作品だったし、まずは、めでたい!


そして、鷹匠の決定版と言えるのが本書だ。こんな素晴らしい作品がネットで無料で読めるなんてーー。しみじみと良い時代になったもんだ。

『鷹の師匠、狩りのお時間です!』ごまきち | ツイ4 | 最前線
めざせ人鷹一体! オオタカの”師匠”と共に生き、自然を学ぶ。都会型鷹狩りエッセイマンガ!星海社COMICS『鷹の師匠、狩りのお時間です! 2』コミックス2巻、発売中! 本でしか読めない描きおろしマンガ...


自転車が趣味で、自転車通勤や休日のロングライドで川沿いのサイクリングロードを走るけど、たまにオオタカを目撃することができる。


大きな翼を広げて、悠々と飛んでいる姿は、思わず見とれてしまうほどだ。


その一方で、オオタカが、カラスの群に追い回されているのを目撃したこともあった。タイマンならオオタカが勝つだろうけど、群で組織的に攻撃されるとカラスの方が強いのかな? と思っていたりした。


本書を読んで、初めて分かったのだが、オオタカは一年目はヒヨッコで、二年目からは、胸の模様が縦筋から横筋へと、がらりと見かけが変わるように、ステージが一気に上がるものらしい。


逆に言うと、オオタカは生まれてから一年目ぐらいは、カラスによくなめられるそうな。カラスに限らず、野鳥はオオタカだからと言って、無闇に恐れるわけではないらしい。大自然は厳しい。みんなしたたかに生きているのだな〜。


鷹匠は、現在、二流派に集約されて、筆者は、「お殿様に鷹を渡す作法」教わったそうだ。こんなクラシックな話題から、獲物が鳥インフルエンザにかかっているとオオタカに感染してしまいやしないか、と心配する現代的な話まで盛りだくさんだ。


鷹匠には憧れるけど、自分のひっかき傷の肉を、オオタカに「味見してみる?」と食べさせるぐらいの強いメンタルが無いと無理なんだろうな〜。ちなみにオオタカは、作者の肉はマズくて好みに合わなかったらしい(笑)。なんとなく、ほっ。


鷹は馴れないよ 慣れるだけ


鷹に取って利用価値のある存在になって認められたい。それこそが鷹匠の願いだ。なんてリアルな関係だろう。厳しすぎて、とても自分には無理だと思うから、その分、余計に憧れてしまう。

鷹の師匠、狩りのお時間です! 2 (星海社COMICS)

鷹の師匠、狩りのお時間です! 2 (星海社COMICS)


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