らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【ストレッチ】180度開脚の呪縛からようやく解放された。『ターンアウトできてますか?』


簡単なストレッチもどきを続けている。


かかとをつけて立って、つま先を180度開く。

たった、これだけ。

何かにつかまりながらやることが多い。

壁に寄りかかってやっても良い。

手を壁についたついでに、肩甲骨を、ごきごきと動かすと、股関節と肩甲骨を同時に動かせて一石二鳥だ。


ストレッチもどきも、集約化されてきて、ほとんど、これ一本になってしまった。

あとは、強いて言えば、ベッドに寝転んでいるときに、寝ながら腰割ストレッチをやってるぐらいだ。


たった、これだけだけど、いろいろやっていた頃より、むしろ、調子は良い。

一番シンドかったのは、開脚180度を目指して、寝起きや風呂上りに、いわゆる「股割り」をやっていたときだ。

あれは、振り返ってみると、ストレスフルだったな……。


それでも、この「かかとをつけていつま先を180度開く」は奥が深い。

バレエで言うところの「ターンアウト」「第一ポジション」なのだ。

基本中の基本。

これができないと、アラベスクとか、できないんである。

何しろ、このターンアウトだけで、一冊の本ができてしまうのだ。

ターンアウトできてますか? (本気でうまくなりたい人のためのダンス解剖学教室)

ターンアウトできてますか? (本気でうまくなりたい人のためのダンス解剖学教室)


バレエの舞台など見たこともない人間だけど、本書を読んでいると、たった一つの動作のために、解剖学的に見た骨格やら筋肉やらのイラストがびっしりで驚いてしまう。

ターンアウト、恐るべし!

バレリーナとは、しみじみと体幹の筋肉に特化したアスリートなのだなあ。


ちなみに、同じく体幹の筋肉使いに特化したものに大相撲がある。

バレエと大相撲?

どこがっ! と言うツッコミが聞こえてきそうだが、大相撲には、四股やテッポウなど独特な体幹レーニングだらけなのだ。


バレエも大相撲も、筋トレをしないところが、良く似ている。

(大相撲は最近そうでもないみたいだけど、その分、ケガしやすくなったそうな)


嬉しいことに、本書では、開脚180度は役に立ちません、と断言されている。

自転車「やまめ乗り」の堂城先生も同じこと言ってたよなあ。

自転車の教科書

自転車の教科書

自転車の教科書 ー身体の使い方編ー (やまめの学校)

自転車の教科書 ー身体の使い方編ー (やまめの学校)


これで、開脚180度への無意味な憧れから解放されそうだ。

ひたすら、ターンアウトだけをやっていこう。

プリント待ちや信号待ちやトイレ(小)の時だって、できてしまうし(最後のは男子限定だが)。


実際、ターンアウトができるようになってから、自転車に乗ってるときに、お尻の筋肉が使えるようになった。

実践力、半端ない!


バレエに全く縁がない男子にこそ、オススメしたい。

なまじなヨガやストレッチ本よりも参考になる。

バレエの立ち方できてますか? (本気でうまくなりたい人のためのダンス解剖学教室)

バレエの立ち方できてますか? (本気でうまくなりたい人のためのダンス解剖学教室)


大相撲のトレーニング、四股やテッポウも興味深い。

1日1分のシコトレで股関節からカラダが整う!

1日1分のシコトレで股関節からカラダが整う!


ついでに、読んでおもしろかったバレエのマンガーー。