イシュタルの娘~小野於通伝~(16) (BE LOVE KC)
- 作者: 大和和紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/11/13
- メディア: コミック
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作者も言っているけれど、小野於通は戦国時代の歴史小説や時代小説にちらほらと出てくる人だった。
才人と言うことぐらいで、あとは謎な存在。
確か、ファーストコンタクトは『真田太平記』で、真田信之(お兄ちゃんの方)の思い人だった気がする。
- 作者: 池波正太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/09/30
- メディア: 文庫
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本作品を読むと、書に絵画、ファッションに礼儀作法などに通じた才人だったけれど、様々な演出をしたコーディネーターでもあり、交渉事にも立つネゴシエーターでもあったようだ。
歴史の陰にちょこちょこいる感じ。
戦国時代と言う力が全てな時代に、美や教養を武器に、しかも女性の身で有りながら、時代に流されずに渡り合う。
マンガでは「しなやか」な印象だけど、作者自身、もっと押し出しの強い人ではなかったか、とあとがきで書いていた。
歴史小説やマンガは好きなので、けっこう読んできたつもり。
なので、読んでいると、他の作品で見覚えのある人やシーンが次々と出てくる。
ここで、こいつが登場するのか、こんな風につながってくるのか、てな感じで。
- 作者: 隆慶一郎
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/10/25
- メディア: 文庫
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一方、真田幸村が徳川家康を狙撃した馬上筒の存在は知らなかった。
最近、発見されたんだとか。
歴史小説やマンガを読んでると、時々、最新情報が盛りこまれていたりもするのだ。
物語のラスト近くで、小野於通と渡り合う春日局。
このあたりを読んでると、突然、「お万の方」が出てきて驚いた。
物語の中では、重要でも何でも無いけど、お万の方は、家光の側室となり、春日局の後継者となって大奥を束ねた人で、「男女逆転!」の『大奥』では、重要なキャラとして出ていたのである。
もちろん『大奥』の方では男として描かれていたので、なんだか可笑しくて困ってしまった。
いきなり「美男三千人」の世界になってしまった。
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2005/09/29
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小野於通は、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の権力者3人とも知遇を得て、教養を武器に渡りあった。
この点、戦国武将の細川幽斎と似ている気がする。
どちらも、したたかに生き残るタイプで。
そのくせ、評判は良かった。
次々と主君を代えたり、寝返ったりしてると、松永弾正や藤堂高虎みたいに評判が悪くなるもんだけど、そうはならなかったのは、やっぱり教養のおかげなのかな……。
- 作者: 安部龍太郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/03/18
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