この頃、渡部昇一さんの本をぽつぽつ読んでいる。

その影響で、珍しく、漢詩の本などを読んでみた。

井伏鱒二の『厄除け詩集』だ。

漢詩を読んでみよう、と思ったとき、真っ先に頭に浮かんだのは、井伏鱒二の漢詩の「超訳」だった。

中でも、一番、有名なのは、『サヨナラダケガ人生ダ』だろう。

勸君金屈卮

滿酌不須辭

花發多風雨

人生足別離

読み下し文にするとーー。

（読み下し文なんて久しぶりな言葉だ……。）

君に勧む金屈卮

満酌　辞するを須（もち）いず

花発（ひら）けば風雨多し

人生　別離足る

これを井伏鱒二の超訳だとこうなる。

なぜかのカタカナが良い味出してる。

コノサカズキヲ受ケテクレ

ドウゾナミナミ　ツガシテオクレ

ハナニアラシノ　タトエモアルゾ

サヨナラダケガ　人生ダ

う〜ん。

良いなあ……。

他にも、『春眠暁ヲ覚エズ』みたいに、授業でやったかな、てものも、ちらほらあった。

五七五や五七五七七とは違った、独特のリズム感が聞き心地良い。

いや、読み心地が良い、か。

もちろん、ちゃんと読めてるわけでも何でも無いけど、漢字の絵づらを見てるだけで、何となく意味が分かるような気がする。

この点、アルファベットと違って、漢字が表意文字なのが、ありがたい。

むしろ、英語よりも、漢詩の方が、日本人向けな気がする。

これからも、漢詩は、ぽつぽつと読んでいこう、と思っている。

あんまり、がんばると「お勉強」になってしまうので、マンガを読む間の箸休め的にーー。

カテゴリー紹介 #ライフスタイル

ネコのように丸くなって暮らしたい……。

特別な夢や本当にやりたいことは無いけれど、ストレスフリーで快適な毎日を過ごしたい。

人混みと満員電車と行列と渋滞と人づきあいが苦手で、インドア＆地元で過ごしがち。

年300万円で、コストのかからない「健康で文化的な最低限度の生活」を目指して試行錯誤中。

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