東京は、今年一番の暑さだったそうだ。
よりによって、そんな日、用事があって東京にいた。
都会に出ることなんて、めったにないし、せっかくなんだから、せめて美味いもんでも食って帰ろう、と思っていた。
けれども、まるでお湯の中を歩いてるような蒸し暑さで、食欲なんて、カケラもなかった。
寄り道したり、買い物したりする元気も無いし、さっさと地元へ逃げ帰ろうと思っていた。
上野駅で乗り換えようとしていたところ、ぷうんとカレーの匂いがした。
一度は通り過ぎたけど、カレーの匂いで、いきなり食欲が出てきた。
迷ったけれど、来た道を戻る。
ただのカレースタンドではなくて、インド料理って感じの店。
店員も、ほとんどインド人ばかりだった。
カレーはバターチキン。
ナンではなくて、ライスを選択した。
なんでも「ビリヤニ」と言うらしい。
検索してみると、2種類以上のスパイスと肉との炊き込みご飯のようだ。
どうりでスパイシーだ。
米は、インドの高級米「バスマティ」と言うらしい。
そうめんを刻んだように、長くて細い米だった。
全体的に、やたらとパサパサしていたけど、カレーと一緒に食べると、やっぱり美味い。
そして、「ライタ」と言うしょっぱいヨーグルトがついている。
タマネギのみじん切りが入っていて、ヨーグルトなんだか、ドレッシングなんだか、よく、分からなかった。
まさか、ビリヤニ、ご飯にかけて食べるものだったとはーー。
どうも、カレー好きの間でも珍しいマニアックなメニューを選んだようだ。
こんなものが駅ナカで食えるんだから、都会というのは凄いもんだ。
まあ、普通にスパイシーで食欲が湧いたカレーだった。
生ビールとセットで、美味しく、いただいた。
それにしても、カレーってものがあったのをすっかり忘れていた。
わりと、どんな時でも、食べることができたよな〜。
今回みたいに、食欲が無いときでも、カレーの匂いを嗅ぐと、何とか食べられた。
まさに夏バテ予防のメニューだ。
幸い、家の近くにも、インチ料理店はある。
この先、暑さで食欲が無くなって、夏バテしそうになったら、駆けこもう。
そういえば、冷蔵庫にもカレー粉があった。
肉の味つけする時にでも使ってみようかなーー。
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空き家一歩手前の限界ハウスで「健康で清潔な最低限度の生活」を目指し、ストレスフリーな毎日を目指して試行錯誤中のへなちょこ家事男子。