土曜日の夕方、珍しく、公園へ散歩に出かけた。
休日出勤は半日で終わって、ビールを飲みながら昼飯を食べて、昼寝して、暑さも一段落したところだった。
買い物へ行っても良かったけれど、特に、どうしても買わなきゃいけないものは無かった。
なので、珍しく、夕涼みがてら、公園へ行くことにしたのだ。
通勤のついでに、自転車で走ったり、買い物のついでに、近所をぶらぶらしたりすることは、よくあるけど、散歩のためだけの散歩って珍しい。
リュックも背負ってない。
手ぶらだ。
なんだか、落ち着かない感じ。
目的がないのに、そぞろ歩く、てのが、そもそも苦手だ。
つくづく、楽しむのが下手な日本人だーー。
それでも、公園に入ると、森のようで、空気が冷んやりしている。
これだけでも、来て良かった。
森の中は、薄暗くて、外はまだ明るいのに、公園の中では外灯が点灯していた。
途中、常連がネコにエサをやっている場所があって、3匹ほどのネコがいたけれど、カメラを向けたら、一瞬で消え失せてしまった。
後には、「エサをやらないでください」の看板が残るばかりだ。
小川沿いをぶらぶらしてると、あじさいが咲いている。
今年は、どこのあじさいも精彩がなかったけれど、ここのあじさいは、今年初めて綺麗だな、と感じた。
小川にかぶさるように咲いているからかーー。
休日の夕方なのに、ほとんど人がいない。
もともと、土曜日は、事前の天気予報だと、大雨だったのだから無理もない。
自分のような人間には、荒々しい自然よりも、公園のような管理された森の方が気楽で良い。
将来は公園の近くに住むのも良いかも、などと思いながら歩いた。
あるいは、川のそばのように開けて風通しの良い場所も良い。
まあ、しかし、夜になると真っ暗になるし、冬は寒々しい風景になるんだよな。
夏は涼しいんだけど、ベンチに座って、スマホをイジっていると、蚊がやたらと寄ってきたりするし。
う〜ん。
なかなか自然との共生は難しい。
とりあえず、自分の家で寝転んでいるのが、一番、無難なようだった。
帰りは、早足になり、帰宅してからはシャワーを浴びながら、缶チューハイを飲んだのだった。
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空き家一歩手前の限界ハウスで「健康で清潔な最低限度の生活」を目指し、ストレスフリーな毎日を目指して試行錯誤中のへなちょこ家事男子。