日曜日の朝食はイワシのオイルサーディンのトーストだった。
グルテンフリーが気になりながらも、スーパーで、翌買っていたパンが値引き品になっていたので、つい買ってしまったのだ。
このパンは、美味いし、マーガリンなどの添加物も入っていないし、イースト無使用と言う珍しいパンなのだ。
とろけるチーズやマヨネーズをたっぷりとかけて、レタスと一緒に食べるイワシのオイルサーディンのトーストは絶品だった。
グルテンフリーを気にしながら食べると余計に美味い。
先週に引き続いて2度目だけれど飽きる気配がなかった。
今日はパン一枚にとどめておいたので、来週の分がもう一枚残っている。
今から、もう、楽しみなのである。
朝食は休日に相応しいものだったけれど、昼飯は残念な結果に終わったーー。
豚カツ屋へ行ってみたら、もう閉まっていた。
午後2時までやってるはずなんだけど、午後1時40分には、もうランチは終わりのようだった。
これがケチのつけ始めだった。
しかたなく、昨日も行ったラーメン屋へ。
今度はつけ麺を食べるのだ。
食券を買うと、カウンター席へ案内されたのだが、人が混んでいて窮屈そうだった。
断ってテーブル席へ行く。
一番奥に、二人用テーブルが開いていたので、そこへ座った。
すぐ隣がトイレになっていた。
ここなら一人で座っても良かろう。
店はランチタイムの忙しさも一段落した感じだったし。
食券を取りに着た店員が、ひや・あつ、どちらにするか尋ねたので、冷たい方で、と答えた。
その時、店員が早口で、何か言った。
カウンター、と言う単語だけが聞き取れた。
店員は踵を返すようにして、行ってしまった。
しばらく考えこんでしまった。
まさか、カウンターに戻れって、言ってるわけじゃないよな。
かと言って、カウンター混んでてすみません、でもないだろうし……。
のどが乾いたので、テーブルに置いてある水さしから水を飲みたかったけど、コップを持ってくる気配もない。
セルフサービスかと立ち上がって、それらしきコップを取りに行ってみたけれど、あたりを見回すと、形が違う。
自分が手にしたのは、フリードリンク用のコップのようだった。
なんとなく、もやっとした気分のまま、待っていると、つけ麺が来た。
食べてみると、とてつもなく美味い。
どうも自分は、濃厚な魚介系のダシで、カツオブシがぷんぷんと匂うようなスープが好みのようで、この店のつけ麺は、どストライクだった。
美味かっただけに、余計に、もやもやした気持ちで店に出た。
疑心暗鬼なのかもしれないし、自分が鈍感なのかもしれない。
そして、思い出した。
外食から自炊へと移っていったのは、外食したときの店員の応対や、他の客のマナーの悪さにうんざりすることが増えてきたのも理由の一つだった。
都会ならともかく、中途半端な郊外都市で、休日の外食と言うのは、おひとりさまにとって、何と言うか、居心地の悪いものなのだった。
ああ、このつけ麺は、ぜひ、また食べたいけれど、この店に来るのは嫌だなあ、と心から思った。
そんなことを考えていると、仕事は嫌いじゃないけれど職場に行くのが嫌だなあ、と考えていたことと同じ気がしてきた。
自分の人生、こんなことばっかりだな。
天気が爽やかな分、気持ちが沈むようだ。
早く家へ帰って、ビールを飲もう。
そう思いながら、とぼとぼと歩いた。
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空き家一歩手前の限界ハウスで「健康で清潔な最低限度の生活」を目指し、ストレスフリーな毎日を目指して試行錯誤中のへなちょこ家事男子。