整理術に整理法、知的生活に情報活用。
この手の本はたくさんあるけど、本書には期待していた。
なぜなら、著者が元「日本一のニート」、pha(ファ)さんだからだ。
やる気と体力に満ちあふれた知的エリートと違って、pha(ファ)さんは、しょっちゅう、ダルいとか疲れたとか言っている。
そもそも、働きたくない、と言ってニートになって、そのまま年を取っている。
そういう人の言うことだから、がんばらなくても、そこそこ上手く回っていく方法がわかるかもしれない。
最初のページからすごい。
一生懸命、必死でがんばっているやつよりも、 なんとなく楽しみながらやっているやつのほうが強い
まるで孔子のセリフではないか。
これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず。
そして、「はじめに」の30ページ弱の濃密度の高さと言ったら……。
本書の要点は、この「はじめに」に凝縮されているようだ。
ここでは3つの大前提となる考え方について、書かれている。
その1 「習慣の力」でやる
その2 「ゲーム感覚」でやる
その3 「楽しいことだけ」やる
個人的には、「習慣の力」でやる、に共感。
自分も、これまで、ルーティン化することによって自動運転で身体が動くように取り組んできた。
いったん習慣になってしまえば、ぼんやりしていても、なんとなく身体が動いて、いつもと同じように作業を行ってくれる。
二番目の、「ゲーム感覚」でやる、は全くゲームをやらない人間なので新鮮だった。
例えば、お偉いさんのハンコをもらって回るなんてくだらない仕事だと思ってたけど、スタンプラリーだと思えばイケるかも。
いかに効率良く、スムーズにスタンプを集めることができるか、みたいな。
三番目の「楽しいことだけ」やる、は今後、徹底していきたい。
作者と同じで、自分も、マンガで読むと、わりとわかるタチだ。
何かを知るために、がんばって専門書を読むよりは、知りたいことをテーマにしたマンガや小説や映画を読んだり見たりした方が、おもしろく、しかも、よく理解できる。
我慢しないと勉強した気にならないってのは、もう止めよう。
巻末の「教養が身につくマンガガイド」も参考になった。
まだ、半分ぐらいしか読んでない。
これから読んでいくのが楽しみだ。
カテゴリー紹介 #ライフスタイル
ネコのように丸くなって暮らしたい……。
特別な夢や本当にやりたいことは無いけれど、ストレスフリーで快適な毎日を過ごしたい。
人混みと満員電車と行列と渋滞と人づきあいが苦手で、インドア&地元で過ごしがち。
年収300万円で、コストのかからない「健康で文化的な最低限度の生活」を目指して試行錯誤中。