両書とも目指すところは同じ。
『ダウンシフターズ』は労働時間にフォーカスしてるしてるけど、『プア充』の方は、サブタイトルの「高収入は、要らない」とあるように、収入に焦点を合わせている印象だ。
配信先: システムから降りて好きなことをしても大丈夫! そこには楽しい人生が開けている。経済成長を追い求める企業でストレスを抱え自分の時間もなく働く人生よりも、小さく自営し、人と交流し、やりたいことを...
配信先: 年収300万円だからこそ、豊かで幸せな毎日が過ごせる! 『葬式は、いらない』の著者が物語形式で描く、現代版少欲知足のすすめ 「仕事量に合わない、それなりの収入で不安だらけの毎日」と、 「高く...
内容も具体的で、年収は300万円台、外食をしない、規則正しい生活をする、ストレスをためない、プア充仲間やパートナーがいると良い、としている。
クルマが要らないなどの理由で、都会に住んだ方が良い、と意外な提案もある。
低収入ライフは田舎や地方を志向することが多かったので新鮮だ。
『プア充』は物語形式で、主人公がプア充にひかれていく一方、彼女や友人たちから理解されなかったり、同じ価値観を持つ人たちや新しい彼女との出会いがあったりするところが、おもしろかった。
『プア充』は5年前に出版された本だけど、日常生活でプア充と言う言葉を耳にしたことはない。
特に話題になったわけでは無かったよな、と思いながら検索してみると、かなりのヒット数があって驚いた。
ネット上では、思ってたより話題になってたようだ。
年収300万円の収入で充実なんて非現実的だ、と言う声も多かった。
高収入だけど死ぬほど働かされて、ストレス解消に消費してしまうから金が残らない。
低収入だけど、忙しくない仕事について、ゆとりある生活を送るからストレスがたまらず支出が少ない。
プア充は、もちろん後者だけれど、現実では、ブラック企業のように、死ぬほど働かされて低収入のケースもある。
そういう人たちから見ると、プア充なんてたわ言に思えるのかもしれない。
検索してみておもしろかったのは、橘玲さんの『幸福の「資本」論』で、田舎のマイルドヤンキーをプア充と位置づけてたことだ。
中学時代からの友だちネットワークがあればプア充だけど、ハブられるとプア充から貧困に落ちてしまう、と。
配信先: 作家であり、社会評論家でもある橘玲氏の集大成ともいえる内容で、初めて「ひとの幸せ」について真正面から取り組んでいます。 幸福であることを条件づけるものは、「自由」「自己表現」「共同体=絆」...
『プア充』は賛否両論ある本だったけど、なるべく支出を抑えて、労働時間による束縛を少なくしていくスタイルには共感できる。
収入がどれだけあれば良いのかは、それこそ、人それぞれになってしまうけど。
収入と労働時間とのバランスを、どの当たりで取れば良いのか、を考えさせられた本だった。
とりあえず、自炊する、規則正しい生活をするって所は取り入れていきたい。
あと、なるべくストレスをためないってことも。
けっきょく、これが一番、難しいんだけど。
クルマなしの生活は、もう、実現してるし。
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空き家一歩手前の限界ハウスで「健康で清潔な最低限度の生活」を目指し、ストレスフリーな毎日を目指して試行錯誤中のへなちょこ家事男子。