先週の金曜にヘコんで、土日に引きこもり、月曜から普通に仕事へ向かい、何とか過ごしてきた。

とりあえず、平常運転へと戻せたと思う。

今週も何だかんだと忙しく、厄介な案件もあったりしてバタバタと動いているうちに取り紛れた感じだ。

仕事で嫌な目に遭ったのに、仕事で救われてるような気がした。

仕事だけでなく、自転車通勤もそうだ。

日常生活のルーティンも平常運転に戻って、そのルーティン化した習慣をこなすことによって気が紛れている。

どうも、ヘコんだ時に自分を救ってくれるのは、好きなことや趣味ではなく、仕事や何か強制力を伴ったもの、やらなければならないものであるような気がする。

土日、自転車にでも乗ればストレス解消になるんじゃないかと何度も思ったけど、ついに出かける気にはなれなかった。

けれども、月曜の朝になれば、仕方なく出勤するし、自転車通勤も平常通りできるのだ。

以前読んだ『シナン』という小説に、「どんな時でも仕事に打ち込みなさい。そうすれば、仕事が貴方を救うでしょう」てなセリフが出てきたことを思いだした。

シナンはイスラムの建築家で、100年の生涯で477もの建造物を造った。

権謀術数渦巻く宮廷近くにあって、何度か絶望に打ちのめされながらも長い生涯を乗り切った人だ。

また、村上春樹さんのある文章も思い出した。

長いけれど引用する。

「こんなことを言うと　あるいは　また馬鹿にされるかもしれませんが　規則正しく生活し　規則正しく仕事をしていると　たいていの　ものごとは　やり過ごすことができます。

誉（ほ）められても　けなされても　好かれても　嫌われても　敬（うやま）われても　馬鹿にされても　規則正しさが　すべてをうまく平準化していってくれます。

本当ですよ。

だから僕はできるだけ　規則正しく生きようと努力しています。

朝は早起きして仕事をし　適度な運動をし　良い音楽を聴き　たくさん野菜を食べます。

それでいろんなことは　だいたいうまくいくみたいです。

試してみてください。」

心がケガをした時の対処法をまとめてみると、最小限のことだけやって、できるだけ休み、休むだけ休んだら、速やかに仕事や日常生活に復帰する、と言うことになるようだ。

あとは、いつヘコんでもリカバリーできるように、あらかじめ、生活をシンプル化・ルーティン化しておくことも大切だ、と改めて思った。

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