いただき物のビールを飲み終わった。
たまに飲むと新鮮だけど、身体はすっかりどぶろく体質になってしまったようで、なんとなく悪酔いする感じだった。
と言うか、以前、酔っぱらうとはこんなもんだ、と思っていたのは、単なる悪酔いで、今、どぶろくを飲んで、ちょいほろ酔い加減になっているのが、本当の「酔い」なんじゃないか、と思うようになってきている。
やっぱり、自分の身体に巣くっているらしい常在菌や、家の中を飛び交っているらしい家菌で発酵させた酒は、自分の身体にジャストフィットするんだろうか。
どぶろくを飲んでいて、気持ちが悪くなったことって無いのである。
まあ、飲み過ぎてしまえば同じことだと思うが、不思議と飲みすぎない。
例えば、ビールなど、他の酒の場合、もう、十分酔っ払ってるのが自分でもわかっているのに、さらに飲んでしまうことがある。
と言うか、よくある。
で、気持ち悪くなったり、吐いたり、二日酔いになってしまう、いつものパターンだ。
一般に売られている酒は中毒性があるんだろうか? と思ってしまうほど、自家製発酵のどぶろくは、さらりと「飲み」を切り上げることができる。
これは、やっぱり自家製効果によるものではないか、と思う。
極端な話、沖縄で発酵させた食べ物を、北海道の人に食べさせて、発酵食品を食べた効果があるかどうかは疑問である。
まあ、全くないとは言わないけど、あまりは無いのでは無かろうか。
その土地、その風土に根ざした発酵菌があるわけで、その菌で醸した発酵食品は、その土地の人が食べるのが、一番、性に合っている気がする。
旅行先で美味いと思った地酒をお土産に買って帰って、家で飲んでもイマイチだったりする。
やはり、地酒はその土地で飲むのが、いちば、美味いのではなかろうか。
この点、発酵も「地産地消」の考え方に乗っ取っている、と思う。
こんな風に考えていくと、発酵食品は流通には向かない、と気づく。
スーパーで売ってる発酵食品に、本当に菌が含まれているのかどうかは、けっこう怪しい。
制作の過程では入っていたかもしれないけど、その後、熱処理をしたものは、まず、菌は死んでいるだろう。
発酵菌はたいてい熱に弱いのだ。
ううむ。
思い切って、納豆も自家製発酵にするべきか、などと考えてしまう。
あと、できればキムチも……。
自家製発酵を増やせば、より健康的だし、何より美味い、と思うのだが。
納豆は炊飯器を使って、豆を煮たり、炊飯器の保温モードで発酵させたりしてる人がいるようで、思い切って自分もやろうかどうか、迷っているのだ。
でも、臭いそうだよなあ……。
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週末に仕込み、平日に食べる発酵食品ライフを継続中。
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