TI スイムは、トライアスロンの世界では有名だ。
ただ、どちらかと言えば、水中でビデオ撮影してフォームをチェックすることや、綿密なカリキュラムがクローズアップされることが多いように思う。
そのあたりは、他の人のサイトを見てもらうことにして、ここでは、自分が講習を受けて感じたことの中から、やまめ乗りとの共通点に絞って紹介したいと思う。
まず、TI スイムは「ラクに泳ぐ、きれいに泳ぐ」さらに「美しく泳ぐ」ことを目指している。
これはとても画期的なことだと思う。
何もオリンピック目指すわけでもないし、速く泳いだところで、上には上がいるのに、普通の人でも速く泳ごうとしてしまうのは不思議だ。
どうも水泳業界にはマスターズというわかりやすい目標があるので、つい、がんばってしまうようだ。
マラソンでのサブスリーに似ている。
まあ、美しく泳ぐことによって、結果的に、以前よりは速く泳げるようにはなるんだけど。
このあたりは、やまめ乗りが、楽に安全に速く走ることを目指すのと、よく似ている。
そして、技術的なこと、身体の使い方にも、共通点があった。
クロールを例にすると、「お尻を浮かす」ように泳ぐ。
具体的には手で水をかいたあと、手を前方に持っていくとき、水面に置くようにするのではなく、水面から下30㎝あたりを目指して、手を入水させて伸ばすのだ。
こうすることによって、下半身が水面に浮くようになり、前に進みやすくなる。
サドルにどっかり座って、後輪に過重し過ぎると前に進まなくなるので、やまめ乗りでは自転車の真ん中に座るように教えているけど、考え方が同じで驚く。
ちなみに、お尻を浮かすための水着、ゼロポジションと言うのも存在するようだ。
こちらは使ったことがないけど、目指すところはTI スイムと同じだ。
あと、クロールは、水をかいて進むものだと思っていたけれど、TI スイムでは、別の考え方をしていた。
右手で水をかいたあと、右手を前方に伸ばすと、身体が右へ傾く、左手で水をかいたあと、左手を前方に伸ばすと、身体が左へ傾く。
この、身体を左右に傾けながら推進力を得る、というのが基本的な考え方だ。
よく、腕をばちゃばちゃ振り回すけど、ちっとも前に進まない人がいるけど、あれは悪い例とされる。
この考え方も、ちょっとしたカルチャーショックだった。
でも確かに、水をかこうとするより、手を前に伸ばすことを意識するようになると、楽に前へ進むようだった。
このあたりも、やまめ乗りと、よく似ている。
世間では、軽めのギヤをくるくる回すケイデンス重視の走りが流行りだけど、やまめ乗りは足裏に感じる軸を意識して、自転車を左右に傾けながら加速していく。
自転車でも、水泳でも、本質的なところは同じ、と言うことか。
カテゴリー紹介 #やまめ乗り
やまめ乗りを始めて数年。
実際に講座を受けたのは2回。
脱初心者目指して自習中。
このカテゴリーは、「自転車の教科書」と「自転車の教科書 ー身体の使い方編ー」を読んでないとわかりづらいです。
クロモリのロードバイクと29インチのマウンテンバイク所有。
自転車通勤(片道約1時間、約15㎞)継続中。
ブルベ経験有り(SR取得)。