一言で言うと、マンガと言うのは、「絵」と「物語」のメディアミックスだからわかりやすいのだ、と思う。
試しに、わかりやすい、とされてるけど、ちっともわかりやすくないものをあげてみる。
例えば、「要点」。
要点だけを羅列されても、さっぱりわからない。
要点を見てわかるのは、わかっている人が、もう一度、思い出す時くらいだ。
それぞれの要点のつながりがわからないと意味がない。
つながりをわかりやすくインプットする役割を果たすのが「物語」だと思う。
年表を読んだだけで、歴史に詳しくなれるのは、よほど暗記能力のある人だけだ。
例えば、『「超」勉強法』では、シュリーマンの語学習得法を紹介していた。
物語を丸暗記する方法だ。
単語の暗記のように断片的な暗記は効率の悪いものとされていた。
「イラスト」「図解」も、一見、わかりやすいように見える。
けれども、わかった気になったことを、誰かに説明しようとすると、とたんにわからなくなってしまう。
さっきまでわかっていたのに。
「言葉」で理解しないと、言葉では説明できない。
図解で覚えたことを伝えるには、図解で見せるしかないのだった。
こうして考えてみると、要点とイラスト・図解を絵と物語でくるんだのがマンガと言えるのかもしれない。
絵と物語の両輪がポイントだ。
学習漫画と言うジャンルはあるけれど、「学習小説」は聞いたことがないし。
個人的には、いわゆる「お仕事小説」は、その業界の内幕がわかっておもしろいと思うんだけど。
最近はビジネス本で、ストーリー仕立てでハウツーを学ぶものも増えてきたと感じるが。
一方で、学習漫画でも、つまらないものは多数存在する。
いくらマンガ好きでも、教科書みたいな味気ない学習漫画は読むのも辛い。
某社が名だたる現役漫画家に描かせた歴史漫画シリーズが、あまりにつまらなくてびっくりしたことがある。
大々的なシリーズだったけどペイしたんだろうか?
なんで、これだけの作家が描いて、こんなにつまらなくなるんだろう。
制約が強すぎるのか?
「社長 島耕作」は時事問題、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」はサブカルチャーを知るための良いテキストだけど、両作品とも、エンターテイメントの世界で評価を得ている。
要するに、「おもしろい」のだ。
エンタメ性の高い作品ほど頭に残りやすい、イコールわかりやすいのだ。
先ほど挙げた『「超」勉強法』でも面白いことを勉強することの大切さを説いていた。
まとめてみると、マンガを読むとためになるのは、絵と物語とエンタメ性に尽きる、と言うことになる。
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