クレジットカードで買い物をするようにして、小銭から解放され、明細書を家計簿代わりにするようになった。
そんな生活を送るようになってから、目にとまったニュースが2つある。
1つは、朝日新聞で「現金使えぬレストラン」という見出しで掲載されていた。
レジを置かず、電子マネーかクレジットカードで決済する。
注文もタブレットから。
40席の店を3人で運営する。
この実験店が上手くいけば、チェーン店にも導入していくという。
もう一つ。
こちらも朝日新聞。
韓国の話。
「ソウル 無人コンビニ出店」の見出しだ。
韓国は一歩先を行ってるようだ。
これもクレジットカードのみの決済。
だんだん、小銭レス生活が普通になっていきそうだなあ。
自分としては喜ばしい限り。
クレジットカード生活に入る前は、金をいくら使ったかわからなくなりそうで怖かったけど、明細書を見れば一目瞭然だし、家計簿をつける必要もないので、むしろ管理しやすくなった。
今ではクレジットカードを使わなかった買い物のほうが思い出しにくくなっている。
ここで、日本の遅れている状況を一つ。
珍しく外食をすることになり、久しぶりにハンバーグを食べたくなった。
こんなめんどくさい料理は自分では作ろうとは思わないし。
せっかくなので、ファミリーレストランではなく、老舗のステーキチェーン店に入った。
同じチェーン店でも自分にとっては贅沢だ。
久しぶりのハンバーグを堪能した後、レジでクレジットカードを差し出した。
古いカードリーダーで読み込む。
その間、およそ1分。
何もせず、店の人と向かい合って待つ1分は無限に感じた。
気、気まずい……。
ようやく読み込みが終わったあとは、二人して息を吐いたっけ。
ついでにサインもさせられた。
老舗だ……。
ハンバーグは美味かったけど、特別に美味いってほどでもなかったし、値段は高めだし、クレジットカードはめんどうだったし、もう、この店に来ることはないだろうなあ。
最近はクレジットカードが使えない店は敬遠する、という逆転現象が起きている。
肉屋のコロッケや、団子屋の大福を買い食いするのを見送ったりした。
健康や節約から考えれば良いことなんだろうけど、あまりにも効率優先で味気ないような気もする。
資本主義社会にからめとられていくような。
かと言って便利と楽は捨てられない。
この先、自分も、この世の中も、どっちへ向かっていくのだろう?
限界ハウス、ダメ家事男子。プロフィール
空き家一歩手前の限界ハウスで「健康で清潔な最低限度の生活」を目指し、ストレスフリーな毎日を目指して試行錯誤中のへなちょこ家事男子。