「作りおき不要、準備は10分!」のキャッチコピーにつられて読んでみたら、作者は朝日新聞のアフロの人だった。
今はフリーランスとなったようだ。
あと、おひとりさまであるようだ。
作りおきには自分も取り組んでいたけれど、長続きはしなかった。
土日に作っていたけれど、平日一週間分の作りおきをするのは、かなり大変で、ヘタすると、一日、料理だけで終わってしまったような気がすることもあった。
それに、冷蔵庫インの作りおきは、当たり前だけど冷たくて、どうしてもできたてには敵わなくて、かといって、いちいち電子レンジで温めるのもめんどうだった。
自分の場合、今のところ、作りおきは縮小して、野菜を塩麹漬け・酢麹漬けするだけにとどまっている。
これは、単純に美味いから作っているし、どちらかというと、作りおきを作っていると言うよりは、ライフワークである発酵食品を作っているという感覚だ。
稲垣さんも、作りおき不要をうたっているが、ぬか漬けや干し野菜はやっている。
平日の料理の手間は少なくしたい、でも、それなりに美味いものを食べたい、と思っていたときに、「作りおき」という考え方は目からウロコものだった。
その延長で、料理だけでなく、掃除も週末にまとめてやればいいのか、という発想も出てきた。
それでも、楽な方へ楽な方へとめざしていたら、作りおきも、めんどうに感じるようになってしまった。
それに、一週間分の作りおきを並べた写真なんかを見ると、なんだか絶望的な気分になってしまう。
ママ友のキャラ弁を見せつけられた主婦の気持ちがわかるような。
作者の稲垣さんは、作りおきをしない方法として、メシ、汁、漬物のワンパターンご飯をはじめ、ダシを干しエノキなどの具材で取った味噌を溶くだけの味噌汁など、かなり実践的な方法を紹介している。
自分の場合、肉と米は炊飯器調理で、野菜は塩麹漬け・酢麹漬けで、サイドメニューで、生卵、納豆、大根おろし&紅葉おろしにセブン&アイお惣菜シリーズなど、といった別の形のワンパターンご飯だ。
どちらも作りおきは少なめだ。
そして、作りおきは発酵食品だと言うところも共通している。
本書を読んで、もう、作りおきはいいかな、少なくとも自分には向いてなかったな、これからは漬物だけにしていこう、と腹が決まった。
本を読んで、今のやり方について考えを巡らすのもいいもんだ。
限界ハウス、ダメ家事男子。プロフィール
空き家一歩手前の限界ハウスで「健康で清潔な最低限度の生活」を目指し、ストレスフリーな毎日を目指して試行錯誤中のへなちょこ家事男子。
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