豆乳ヨーグルトの容器や、どぶろくの4リットル果実酒用ビンなどで、発酵作業の前後に心がけていることがある。
それは、フタの裏側や、フタをねじこむ溝の部分や、ビンの注ぎ口の裏側の部分に注意を払う、ということだ。
具体的に言うと、例えば、豆乳ヨーグルトを食べ終わったときーー。
豆乳を容器に注いだあと、容器の上の方は豆乳が上まで来ないので空気に触れているんだけれど、この部分は、とても腐敗しやすいデンジャラスゾーンなのだ。
食べ終わったとき、熱湯を注いで、キッチンペーパーでふくのがいつものパターン。
この時、フタの裏側に、豆乳ヨーグルトのカスがこびりついたまま放置して、次のヨーグルトを作り始めてしまうと、カスを苗床にして腐敗菌が増殖しやすくなってしまうのである。
以前は、熱湯消毒したんだから大丈夫だろう、とあまり気を使わなかった。
でも、いくら熱湯消毒したからといって、カスが残っていると、悪玉菌を呼び寄せてしまうのである。
消毒プラスふき取りが必要なのだと気づいたときには、何度か失敗を重ねていた。
極端な話、容器の底にカスが残っていたとしても、豆乳が注がれると空気に触れなくなるわけで、腐敗する可能性は少なくなる。
豆乳と一緒に混ぜ込んだ乳酸菌も活躍してくれる。
まあ、だからと言って、容器の底はいいかげんでいいとは言わないし、腐敗する可能性もゼロではない。
ただ、容器の底に神経質になるくらいだったら、フタの裏側や注ぎ口付近に気を使った方が、腐敗リスクは減っていくだろう。
まんべんなく、何でもがんばるのは疲れるし、ストレスもたまる。
最低限、これだけやってればなんとかなる、というポイントを抑えておけば、気分的にもかなり楽になるのだ。
ポイントを押さえずにがんばり続けて、こんなにがんばってるのに、と落ちこむことほど嫌なものはないし。
ちょうどいいかげん発酵術プロフィール
花粉症対策がきっかけで「発酵」にハマる。
週末に仕込み、平日に食べる発酵食品ライフを継続中。
マネしてやってみようという人は、くれぐれも自己責任でお願いします。