古武術のセミナー
やまめ乗りの参考になるかも、と思って、古武術のセミナーを受けたことがある。
古武術の動きを使って、日常生活を楽に過ごせるようにしよう、て趣旨のものだった。
講師は、甲野 陽紀先生。
ナンバの動きで有名な古武術家、甲野 善紀先生の息子さんだ。
甲野 善紀先生のセミナーも、ずいぶん前に受けてみたことがあるけど、大変高度な内容で、ほとんどの受講生が何をやってるのか、さっぱりわからなかった。
なんか、すごいことやってんな、ぐらいは、わかるんだけど。
今にして思えば、体幹の筋肉を使って動く、ということをやっていたんろうけど、まだ、体幹の筋肉やインナーマッスルという概念はポピュラーではなかったのだ。
本も何冊か読んでみたけど難解だった。
それよりは、息子さんの甲野 陽紀先生の書いたものは、まだ、わかりやすいような気がした。
そんなわけで、受講してみたのだった。
意識と身体の関係
受講生は数人のセミナーだったけど、内容は高度だった。
いや、高度すぎた。
個人的な感想だけど、どのような意識を持てば、身体を自在に動かせるか、といった内容だったように思う。
運動量は少ないけど、神経を使うので、かなり、ぐったりしてた。
りんごとお盆
一番、印象的だった「稽古」を紹介しよう。
稽古と言うよりは、実験みたいだったけど。
最初に、先生が、片手の手のひらを上に向けて立っている。
先生「手の上に乗っているのは何でしょう?」
A「りんご」
B「お盆」
次に、Aさんが普通に立つ。
Aさんの前に先生が立つ。
先生が「お盆」と言って、Aさんの肩を横から押す。
Aさんは、ぐらつく。
先生が「りんご」と言って、さっきと同じように、Aさんの肩を横から押す。
Aさんは、ぐらつかない。
今度は、先生とBさんとで同じことをする。
Bさんは、「りんご」ではぐらつくけど、「お盆」では、ぐらつかない。
古武術と陰陽師
まるで、魔法の呪文のようだった。
言葉のもつ力、意識と身体の関係。
そういえば、安倍晴明を主人公とした小説『陰陽師』で、「呪(しゅ)」とは、名である、言葉である、てなセリフがあったっけ。
再チャレンジ古武術
講座シリーズが終わった後は、ちょっと解放された気分になった。
正直、今の自分には、ハードルが高すぎたようだ。
今はまだ、やまめ乗りを通じて、自分の身体の感覚を追っかけていく方がおもしろい。
それでも、いつかは頭打ちになるだろうから、その時は、古武術に再チャレンジしてみたい、と思っている。
やまめ乗り 2年生プロフィール:
やまめ乗りを始めて数年。実際に講座を受けたのは2回だけ。
脱初心者目指して自習中! このカテゴリーは、「自転車の教科書」と「自転車の教科書 ー身体の使い方編ー」を読んでないとわかりづらいです。
クロモリのロードバイクと29インチのマウンテンバイク所有。
自転車通勤(片道15㎞)継続中。
ブルベ経験有り(SR取得)。