料理バトル黎明期
グルメマンガとのファーストコンタクトは
「庖丁人味平」だった。
料理がバトルになるんだ、と驚いた記憶がある。
セカンドインパクトは「美味しんぼ」。
まだ、続いてるようだ。
この頃は、各県郷土料理バトルになってる。
マンネリと言われてるけど、自分は、郷土料理好きなので、おもしろく読んでる。
全国都道府県全部やって欲しい。
おひとりさまレポートグルメ
風向きが変わってきたのは「孤独のグルメ」からだ。
おもしろいけど、地味なマンガだった。
テレビ化されてから、妙な人気が出た。
それまでは、食材や料理のうんちくが多かったけれど、普通の人が普通の料理を、これがいい、こういう食べ方がいい、と言うようになった。
アラサー女子が一人飲みする「ワカコ酒」や定年になった老人の「漫画版 野武士のグルメ」など、フォロワーは多い。
美味い顔グルメ
この頃、気になってるグルメマンガが2つある。
「めしぬま。」と「肉女のススメ」だ。
それぞれ、のび太君がリーマンになったようなさえないメガネやお世辞にもかわいいとは言えないツリ目女子が主人公だ。
この2人は、もはや、言葉によるレポートはしない。
ただ、ひたすら美味そうに食べる。
それが「芸」なのだ。
それが「芸」になるのだ。
ちょっと驚いた。
初めて「変顔」を武器にしたアイドルを見た時のような。
テレビじゃできない
考えてみると、テレビのグルメ番組でも、美味そうに食べたり、美味そうな感想を言うことは大変だし、そういうことを続けることは、もっと、大変だ。
ほめ言葉のバリエーションだって、無限じゃないし、美味しいと思う表情だって、いつでも作れるわけでもないだろう。
でも、マンガならできる、マンガにしかできないのだ。
無敵のグルメマンガ
日本人って、つくづく食べることが好きだし、マンガも好きだ、と思う。
なら、2つ合わせたグルメマンガは無敵なんじゃなかろうか。
これからも、いろんなタイプのグルメマンガが次々と出てくるだろう。
そして、ついに、ファンタジーの世界でゲテモノを料理する「ダンジョン飯」まで、出てしまった。
ほんとに何処へ行くんだろう。
何処まで行くんだろう。
ニッポンのグルメマンガはーー。
まんが、コミック&Cool Japan ガイド:
子どもの頃からマンガを読んできた。
買ったり、借りたり、100円で買えるようになったり、図書館で借りられるようになったり、宅配レンタルできるようになったり、スマホで見れるようになったり……。
時代の変化はあったけど、とにかくずっと読んできた。
あるマンガ読みの、つぶやきとレビュー。