ジテツウの朝
朝、自転車通勤をしてて、ぼへーっと走っていた。
たぶん、ちょっと寝不足だったと思う。
もちろん、安全運転しなきゃいけないのはわかってるんだけど、現実問題として一年365日、神経を張りつめてるわけにもいかないわけで、まぁ、こんな日もあるのである。
ルーティン化できると、身体はオートパイロットで動いてくれるようになる。
ジテツウのコース半ばぐらいで、我に返ったようにしゃっきりと目覚めることもあるのだ。
リスタートでの発見
さて、そんな感じの朝、交差点に差しかかり、信号が赤なのでブレーキをかけた。
ごく普通に。
しばらくして、信号が青に変わった。
さて、とリスタートした時はじめて、停まってる間、足を地面に着かなかったことに気がついた。
その時は、まだ寝ぼけていたので、「へー」って感じだった。
でも、この時がターニングポイントになったのは間違いない。
自転車の真ん中に座れてる?
それからは、ブレーキを意識するようになった。
停まっても、足をつかずに、そのままでいられる。
無理やりバランスを取ろうとすると、上手くいかなかった。
どこまで足をつかずにいられるか、自転車をぐらぐらさせながらねばって、最後に慌てて足をついたら下が砂利で足が滑ったり……。
※ ビンディングペダルではなく、フラットペダル使用
普通にブレーキをかけて、そのまますっと直立してられる。
ああ、今日は自転車の真ん中に座れてるようだな、と確認する。
調子がいいと、信号が変わるまでそのまま。
これくらいのスタンスが、ちょうどいいようだ。
ブレーキはレーザービームと同じくらい楽しい
ブレーキをかけるのが楽しくなると、信号が赤になってもイライラしなくなった。
十字路なんかで、横から人や自転車が来ても、一時停止して、相手を先に通らせることが多くなった。
頭をぺこりと下げられるのは悪いもんじゃない。
徐行だって楽しいのだ
停止して足がつかなくなると、徐行も楽にできるようになった。
歩行者・自転車専用の狭い橋を渡る時、歩行者の後ろをのんびりと走る。
時々、いらだたしげに追い抜いていく自転車もあったけれど「ご苦労さん」て感じだ。
止まりそうなくらいのゆっくりなスピードで徐行していると、オートバイの限定解除に挑戦してた頃、あれほど一本橋に苦労したのがウソのようだ。
街乗りが一番楽しい⁈
ブレーキや徐行が楽しくなってから、街乗りがおもしろくなった。
たまに、川沿いのサイクリングロードを走ることがあっても、なんとなく退屈を覚えるようになった。
信号はないし、街乗りに比べればスピードは出せるし、言うことないはずなのに……。
ただ、ペダルをぶん回して汗をかいてるだけでは、満足できなくなったのだ。
6:4よりも大切なことがあるのだ
最後になるけれど、「自転車の教科書」や「自転車の教科書 ー身体の使い方編ー」によれば、ブレーキのかけ方については、前ブレーキと後ろブレーキと6対4でかけろなどと言うようなコツは、あんまり関係ない。
細かいテクニックよりは、自転車の真ん中に座れているかや荷重コントロールができているかによって、ブレーキの効き具合が天と地ほど違ってくる。
それだけに専念すればいいようだ
やまめ乗り2年生プロフィール
やまめ乗りを始めて数年。実際に講座を受けたのは2回だけ。脱初心者目指して自習中! クロモリのロードバイクと29インチのマウンテンバイク所有。自転車通勤(片道15㎞)継続中。 ブルベ経験有り(SR取得)。