らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

やまめ乗り2年生:荷重コントロールは楽しい!

荷重のしくじり

前回、やまめ乗りは荷重コントロールだ! などとエラソーなことをホザいた。

でも、実を言うと、長い間、意味をはき違えていたのだった。

長い間って、どれくらい? と聞かれても、あんまり答えたくはないんだけれど、やまめ乗りを始めた(つもりの)頃から、軽く2〜3年は間違えてたと思う。

 

過去の自分にケリを!

何を間違えていたかと言うと、おじぎを深くすることばかり考えていたのだった。

深くできれば速く走れる! な勘違いだ。

イマイチ前へ進まなくても、まだ、おじぎが深くないから、と思いこんでいた。

硬い身体を無理やり前傾させてハンドルに体重を乗せてしまって、前輪が地面に刺さった状態で走っていたのだ。

速く走れる方が不思議である。 

さらには、ステムを長くしたり、ハンドル幅を広げたり、Qファクターを広げたり、クランクを長くしたり、とカスタマイズをしていた。

 思えば、表面的なことばかりだ。

「他にやらなきゃならないことがあるだろう」と、過去の自分にケリを入れたい感じだ。

 

荷重は美味しい! 

もし、過去の自分に何か言えるとしたら、「頼むから少しは荷重を意識してくれ」と言う。

荷重コントロールは、ほんとうに面白いのだ。

たぶん、下手は下手なりに、身体が硬くても、体幹の筋肉がなくても、それなりに楽しめた、と思うのだ。

思えば、もったいないことをした。

荷重が前輪と後輪のどちらに乗っかっているかを探りながら、なるべくどっちかに片寄らないように、自転車の真ん中に座れるように、おじぎの深さを変えていく。

たまに、ふっと自転車が軽く感じられる瞬間があって、するすると前へ進んでいく。

調子いい時は、前から引っぱられるような感じまでする。

もし、自転車が単にペダルをぶん回すだけの乗り物だったら、こんなにも長続きしなかった、と思うのだ。

(ぶん回すのも楽しいけど ^_^)

 

速さを捨てると速く走れる⁈

もう一つ言えるとしたら、「しばらくの間、速く走ることは捨てろ!」て言う。

ロードバイクに乗り始めて、ロングライドやブルベにハマったりしてたけど、やまめ乗りについては、ずっと勘違いしたままだった。

勘違いに気づいたのはブルベをやめてからだった。

もう速く走る必要もないし、トレーニングのために走る必要もない、のんびりと走るかぁ、と思うようになってからだった。

皮肉なもので、ゆっくりと走るようになってから初めて荷重を意識できるようになった。

ロードバイクに乗ってる人は誰でもそうだと思うけど、基本、速く走りたいのだ。

で、てっとり早く速く走るためにペダルをぶん回すようになる。

自転車というものは良く出来た乗り物で、ペダルさえ回していれば、そこそこ走れてしまうのだ。

そうなってくると、荷重への意識はどこかに行ってしまうのである。

速く走ることを捨ててから、荷重を意識できるようになって、結果的に前よりは速く走れるようになってる。

がんばってるわけでもないのに。

とても不思議な気分だ。

 

やまめ乗り2年生プロフィール  

やまめ乗りを始めて数年。実際に講座を受けたのは2回だけ。脱初心者目指して自習中! クロモリのロードバイクと29インチのマウンテンバイク所有。自転車通勤(片道15㎞)継続中。 ブルベ経験有り(SR取得)。