掃除に限らず、家事をやるときは、一番イラつくところ、ストレスがたまるところだけをピンポイントでやるようにしたら上手く回るようになった。
全米でもベストセラーになった「人生がときめく片づけの魔法」をリバースした感じだ。
この本は、乱暴に要約すると、モノを手にして心がときめかないなら捨てよう、て内容だった。
乱暴すぎか?
逆に考えると、いま一番うんざりしてるところから手をつけるべき。
ただし、できるだけ、そこだけに集中して、余計なことには手を出さない、ということになる。
例えば、台所の流しの前の床のホコリにイラついたら、そこだけをとりあえず掃除する。
間違っても、台所の床全部を掃除しようとしない。
これが、ヘタレ家事男子にとっては、重要なポイントだと思う。
家事初心者の頃は、流しの前の床のホコリが目についた時点で、台所と洗面所と階段と自分の部屋全部を掃除しなきゃ、という強迫観念に駆られたものだ。
当然、めんどくさいに決まってるから、いつまでたっても手をつけないし、そういう自分をダメなやつだと責めたりしてた。
責めたところで1ミリも状況は変わらないのだが……。
あと、全部やらないというのは意外な効用もある。
次回、続きからやろうとすると案外スムーズに取りかかれるのだ。
「やらなきゃ」、「始めなきゃ」というハードルが低くなるようだ。
また、自分が何にストレスを感じるのかを把握しておくことも大切だ。
意外とみんなわかってないんじゃないだろうか。
自分の場合、台所の流しの前の床のホコリはイラつくけど、階段や部屋の中のホコリはさほど気にならない。
なぜだかはよくわかんないんだけど。
階段は薄暗いし、部屋ではほとんどベッドで寝転んでいるからか。
他には、風呂の床タイルや流しの中のヌルヌルがものすごく嫌いだ。
とにかくヌルヌルが嫌なようだ。
わりと最近まで気づかなかったことだ。
まぁ、そんなわけで、いつも真っ先に掃除している。
こうしてーー。
ストレスがたまらないようにする。
↓
余裕ができる。
↓
できた余裕で、別のストレスがたまるところに取り組む。
↓
ストレスを感じるところを一つひとつ潰していく。
このスパイラルを繰り返していった結果、さほど、がんばらなくても、少しずつ家事の量が増えていった。
がんばるとそれなりに達成感はあるけど、その一方で大変だった記憶はしっかり残って、次回に影響を及ぼす。
前回はあんなにがんばったんだし、今回はやらなくていいかな、て感じに。
なるべくストレスをためず、がんばらず、ゆるゆると長く続けていけるといい。
限界ハウス、家事男子。プロフィール
限界ハウスで「健康で清潔な最低限度の生活」を目指し、ストレスフリーな毎日を過ごすべく試行錯誤中。テーマは衣食住・炊事・洗濯・掃除・健康・マネーなど。