初めて発酵食品を作った時、こうすれば良かった、と思うことがある。
最初のうちは、発酵させるための部屋、場所や容器をなるべく固定した方がいい、と言うことだ。
初めての発酵は、たいてい上手くいかない。
容器にも場所にも部屋にも、菌たちがいないからだ。
ビジュアルイメージとして、マンガ「もやしもん」を思い浮かべてもらえばいい。
あんな風に菌たちが部屋中に充満してれば、発酵は簡単にいくだろう。
(悪玉菌ばかりだと困るけど)
最初に発酵に手を出した時は、発酵は容器の中だけで完結するような気がしてた。
それは間違いだったのだ。
何度か発酵にトライして、菌たちが満ち満ちてきたら、ようやく上手くいく。
一度、上手くいったらしめたもので、回数を重ねるほどに上手くいく。
だから、最初のうちはガマンして、上手くいくまで、ころころ場所や部屋を変えたりしない方がいい。
いつまでたっても、菌たちが増えない。
ただし、発酵し損ねて腐敗させてしまったら、積み上げてきたアドバンテージはリセットされる。
むしろマイナスかもしれない。
アルコール消毒液を振りまくことになる。
容器は、古いものだったら、思い切って捨ててしまう。
※ 普通は熱湯消毒とアルコール消毒で大丈夫そう。
前回、ブルガリアヨーグルトの容器に豆乳を注いで豆乳ヨーグルトを作る方法は簡単だと書いた。
容器は今までヨーグルトが入っていたから乳酸菌はたっぷりだったろう。
それに豆乳ヨーグルトをかもしてる容器は、買ってきたブルガリアヨーグルトのそばに置いてある。
発酵しやすい環境だ。
実際、豆乳は賞味期限が長いので、ついついほったらかしにしてしまうが、いつの間にか固まってヨーグルトになっていたことがあった。
冷蔵庫の中では、乳酸菌が増えていたと見える。
現在、発酵を行なってる場所は、冷蔵庫の中、冷蔵庫の上、使われなくなった玄関だ。
(出入りは勝手口のようなところからしている)
冷蔵庫の上は、自分でも意外だった。
どうも、温度が安定しているようだ。
20℃から30℃といまいち高くはないけれど。
※ 発酵はおおむね体温と同じくらいが良いとされている。
考えてみると、ひと昔前の日本では、一般家庭でも、自家製の味噌を作り、ぬか漬けを作っていた。
日本全体が「菌ドーム」で覆われていたようなものだ。
そのドームの中で暮らしてた日本人はさぞかし健康だったに違いないのであるーー。
ちょうどいいかげん発酵術プロフィール
花粉症対策がきっかけで「発酵」にハマる。常時製作中なのは、①豆乳ヨーグルト、②野菜の塩麹漬け、③豆乳塩麹、④酢麹、⑤甘酒、⑥どぶろく。手を出さないようにしてるのは、①ぬか漬け、②自家製納豆、③自家製味噌。このブログは「めんどうなことが死ぬほど嫌い」な人に捧げます。