母親が亡くなってから、家は一気に荒れ果てました。
父親は花やら家庭菜園やらのやる気をなくし、庭には名前も知らない雑草が生い茂ってます。
「雑草と言う名の草はない」はずですが、自分よりも背の高い菜の花というのも不気味なものです。
ぱっと見、「空き家一歩手前」です。
ゴミだけはマメに捨てるようにして、「ゴミ屋敷」にならないよう踏みとどまっています。
台所、洗面所に風呂場、水周りはいつもぬるぬるしてました。
床にはホコリがたまっていて、壁は黒ずんでいる。
風呂に入ろうとすると、ドブ川のような臭いが……。
こんな有様なので、何かしらイライラしながら過ごしていました。
身体の調子も悪くて、毎日、下痢っぽかったり、だるかったり、疲れてたり……。
まぁ、いろいろ限界に来てました。
あれから、三年。
生活は「低め」ながら「安定」はしてきたようです。
ストレスフリーとまではいきませんが、「いつもイライラ」まではしなくなってきました。
「日常生活」は雑務の連続で、溜め込まずに、そこそここなしていれば、まあまあ快適に過ごせることもわかって来ました。
あと、ポイントを抑えて、最低限のことをやっていれば、そんなにしゃかりきにならなくても大丈夫なこともわかって来た。
振り返って見ると、意味のないがんばりをしたり、必要以上にがんばったりしていたようです。
図書館で家事本を借りたりもしたけれど、とてもマネできないようなものばかりで、「なんてダメなんだろう」と落ち込むだけでした。
考えてみたら、本が出版されるような人って、言わば全国でもトップクラスの人たちで、掲載されているのは、眩いばかりの成功例です。
中にはアメリカでもベストセラーになった片付け本もありました。
同じようにできるわけがありません。
自分が欲しかった情報やノウハウは、「最低限、これだけのことを、この程度にやっておけば、そこそこ不快な気分にならずに毎日を過ごせる」といったものでした。
ただでさえ、仕事やら人間関係やらで生きづらい毎日なのに、家事や雑務で消耗したくありません。
日本憲法風に言えば、「健康で清潔な最低限度の生活」を送り、なるべくストレスフリーな毎日を過ごすべく、試行錯誤中です。
このカテゴリーは、ライフハックと呼ぶには情けなさすぎる、その記録(log)です。
あとがき
「家事男子」で検索すると、女子目線で「家事の出来すぎる男ってどうよ」な検索結果がずらずらと出て来ますが、このカテゴリーは言うまでもなく別物です。
限界ハウス、家事男子。プロフィール
限界ハウスで「健康で清潔な最低限度の生活」を目指し、ストレスフリーな毎日を過ごすべく試行錯誤中。テーマは炊事・洗濯・掃除・健康・マネーなど。