らくだのライフハック

猫のように丸くなって暮らしたい

─セミリタイアして本とマンガの日々─

【漫画で世界史】管理職な武将より、侍大将の戦場での槍働きが見たい!


今、「キングダム」を読んでいる。

 

 

 

今ちょうど20巻を越えたところ。次々と情念たっぷりの濃いキャラクターが出てくるので飽きない。それにしてもよくこれだけ大勢のキャラクターを描き分けることができるものよ。←音声入力間違い。個人的には第20巻の表紙にもなっている盗賊あがりの将が好みかな。

 

 


もともと、この漫画は始皇帝を主人公にしたものだったらしいんだが、編集部の意向で戦場を駆け回る方を主人公にしたと言う。これは大英断だったと思う。

 

始皇帝は中国を初めて統一した歴史に残る偉大な人物だけど、どちらかというと静のイメージが強い。自ら戦場に出た話も聞かないし。「項羽と劉邦」に出てくる悪役のイメージも強いし。

 

 

何より戦場のリアルの雰囲気を、ここまで伝えてくれる漫画って実は初めてなんじゃなかろうか、と思うからだ。

 


以前、「天と地と」という映画を見たことがあって、かなり大がかりの映画だったと思うけど、戦がのシーンがあまりにもしょぼくてびっくりしたことがあった。

 

天と地と

天と地と

 

 

だだっ広い所で、蟻のような人間達がぞろぞろと動いていて、槍の先っぽをチョコンチョコンと付き合わせていた。迫力なんかはカケラもなかった。映画の出来が悪いと言うよりは、実際の戦ってこんなのもんなんだろう、と思った記憶がある。

 

ちなみに上杉謙信が主人公。漫画版と原作の小説はこちら。

 

天と地と 1 (角川コミックス)

天と地と 1 (角川コミックス)

 

 

天と地と 上 (文春文庫)

天と地と 上 (文春文庫)

 

 

 

それに比べるとキングダムはリアルな迫力に満ちている。暑苦しいくらいだ。

 


戦のリアルな雰囲気も伝わってくる。戦場では5人一組で動き、百人将、千人将と出世していく。当たり前のことだけど歩兵と騎兵では行進の速さも違ってくる。命のやり取りをする将達は、それぞれ一筋縄ではいかないくせ者ばかりだ。


軍師は大軍を思い通りに動かして勝利を得ようとするけれど、そもそも思い通りに動くような大軍を訓練することのほうが大変そうだ。

 

 

最近はこのキングダムに限らず、戦場で活躍する侍大将にスポットを当てた漫画が増えてきた気がする。例えば、日本版だと、こちらあたり。今まで知らなかった槍働きの名手の名前が続々と出てくる。

 

 

 

漫画じゃないけど、司馬遼太郎の短編集にも槍一筋の侍大将の活躍を描いた連作短編集があった。「槍の勘兵衛」と言われた渡辺勘兵衛なんかが好きだったな。タイトルは「侍大将の胸毛」。

 

新装版 軍師二人 (講談社文庫)

新装版 軍師二人 (講談社文庫)

 

 

軍師の活躍も良いけど、管理職みたいな戦国武将よりは、気に入らなければ主君を次々と変えるフリーランサーに憧れる。現場で槍を振り回し、怒声を発する侍大将の活躍を見たい。

 


中盤でパス回しばっかりしているミッドフィルダーよりも、シュートを打つとこを見てみたい、みたいな。

 

 

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【漫画で世界史】中国史と海洋冒険物語? アフリカまでを含めて7回の大航海をした鄭和と言う人物が明の時代にいた!


今回読んだ世界史漫画はこちら。

 

 

 

主人公は鄭和。ていわ、と読む。どこかで聞いたような気もするけどあまりなじみがない。

 

始皇帝に不老不死の薬を探してまいりますと言って騙してトンズラしたやつだったっけ? いや、あれは徐福だった。日本へ来たという伝説もあるそうな。こっちもなかなか面白そうな人物だけど、今回は鄭和

 

 

鄭和は実在の人物だけど、活躍した明の時代にあまり馴染みがない上に、しかも宦官だと言う。すんなり物語に入って行けるかどうか不安だったけど、そこはさすがに、星野之宣。画力でも物語でも、グイグイと引き込んでくれた。

 


もともと絵の上手さには定評があって、海や宇宙や民族学など自分好みのジャンルを描いていた。

 

画力はは健在で、ダイオウイカや神レベルな巨大フカや大船団のシーンなど絵を見ているだけでも楽しい。今回は2巻まで読んだ。

 

海帝 (2) (ビッグコミックススペシャル)

海帝 (2) (ビッグコミックススペシャル)

 

 


それにしても、中国の歴史と海洋冒険物語の組み合わせは不思議な気がする。でも、鄭和は7回も大航海しており、アフリカまで遠征しているのだ。長い物語になりそうだ。当分は続きを楽しみに生きていける。

 

 

自分が知らなかっただけで、すごい人物がまだまだ他にもいるんだろうなぁ。中国史もどんどん攻めていこう。ちなみに鄭和に続いて「キングダム」を読み始めております。

 

 

 

最後に、歴史物じゃないけど、海つながりでもう一つ紹介。最近読んだ漫画では、こちらも海と宇宙と神話のシーンがたっぷりと出てきていて、しかも同じレベルで絵が上手い。

 

海獣の子供(1) (IKKI COMIX)

海獣の子供(1) (IKKI COMIX)

 

 


こちらは雰囲気重視派の絵か。けぶるような感じ。グロテスクなはずの深海魚を、どうして、こんなにかっこ良く描けるんだろう?

 

はっきり言ってストーリーは難解でさっぱり分からなかったけど、絵を見て海の雰囲気にひたっているだけでも読む価値あり。こちらは完結しており、これが最終巻。

 

海獣の子供(5) (IKKI COMIX)

海獣の子供(5) (IKKI COMIX)

 

 

 

いよいよ夏休みシーズンも終わり。最後の最後に海を舞台にした漫画を読んで、海の季節にサヨナラを告げよう!

 

 

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【漫画で世界史】ツタンカーメン発掘物語から古代エジプトへアクセス!


世界史の本を読んでいくなら世界4大文明のエジプトは外せない。てわけで今回読んだのはこちら。最もツタンカーメンその人の話ではなくて、ツタンカーメンのミイラを発掘したハワード・カーターの物語だ。

 

ツタンカーメン 1 (希望コミックス (290))

ツタンカーメン 1 (希望コミックス (290))

 

 

 

漫画はドキュメンタリーやノンフィクションのように、静かに淡々と進んでいく。だからといって、つまらないわけじゃあないのが、むしろ不思議。


後にカーターは、ツタンカーメンのミイラを発掘した後、訳あって全米で講演して回ったことがあって、その時のカーターの冷静で静かな語り口が、かえって聴衆の胸を打ったと言うエピソードが紹介されているけれど、このマンガにも、すっかりそのまま当てはまる。

 


それにしても発掘というのはしみじみと地味な作業の積み重ねだ。そして、ファラオの墓を発見するまでの数年間の費用よりも、発見してから発掘品を一つ一つ取り出していく作業の費用の方が、よっぽど高くつくというのも驚きだった。


ちなみに、この漫画は全4巻なんだけど、第1巻から第3巻までを発見するまで、最後の第4巻の1冊丸々を発見してからにあてている。

 

 

もうひとつ驚いたのは、王のミイラが墓に保存された後、たいていの墓はすぐに暴かれてしまったというエピソードだった。


ファラオは金銀財宝と一緒に葬られたわけで、王の側近や神官などが墓泥棒とグルになって、その後すぐに盗掘されてしまうのが当たり前だったようだ。


あれほど死後の安寧を願っていた権力者もこうなっては形無し。


それだけにツタンカーメンのミイラの発掘は奇跡的なことだったんだなぁ。

 

 

それにしても古代エジプトは、現代よりもよっぽど信心深く迷信深い時代だったはずなのに、欲に狂った庶民には怖いものはないのだなぁ。昔も今も庶民って大して変わらない。ふてぶてしく、たくましい。

 

 

自分が読んだのは文庫化される前のやつだったけど、第4巻の巻末にエジプト神話をモチーフにした読み切りがあって、これも面白かった。元々オカルトものを得意としていた作者にぴったりハマっていた。

 

ツタンカーメン 4 (希望コミックス (293))

ツタンカーメン 4 (希望コミックス (293))

 

 


もちろんフィクションだろうけど、古代エジプトにも霊能力を持った人間がいて、そうした人間がきっかけでミイラを作ることが始まったと深読みするのも楽しい。

 

 

最後に発掘つながりでこちらの作品も紹介。発掘の断面を滑らかにするのが上手いとか、細かい発掘作業の一つ一つを丁寧に紹介している。発掘作業の流れって、困難感じなのかな。

 

 


豆乳を飲んでカブを乗り回すのがこんなにスタイリッシュになるなんて不思議。発掘現場でも恋はできる? 現在の最新刊は4巻。 

 

砂とアイリス 4 (愛蔵版コミックス)

砂とアイリス 4 (愛蔵版コミックス)

 

 

 

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歴史と漫画とは相性が良いので、もっと漫画家は歴史物を描いて欲しい。


今年になってから読書にユルく方向性を持たせるようにしてみた。

・元々好きだった漫画を特にたくさん読もう。
・活字の本はKindle読み上げで隙間の時間に聞いていこう。
・歴史の本、特に世界史の本を読んでいこう。

こんな感じだった。


これは正解だったようで、たいして好きでもないことを惰性で続けるよりも、好きなことを思いっきりやった方がはるかに効率が良いようだ。

 


もう一つ嬉しい誤算だったのは、自分が気づかないうちに思っていたよりも大勢の漫画家が歴史物を描いていてくれたことだった。

 

ホラーなものを描いていたあの人も、ロボットものを描いていたあの人も、現代女性のリアルな本音を描いていたあの人も……。

 

 

しょせん漫画だろ、どこまで時代考証やってるかわからないじゃん、と言う意見もあるかもしれない。


でも漫画って資料を見ないと絵に描けない。だから資料集めは最低限やってるはずだし、編集者もサポートをするし、中には学者さんなんかが監修しているケースも少なくない。これなんかは典型的な例――。

 

チェーザレ 破壊の創造者(1) (モーニングコミックス)

チェーザレ 破壊の創造者(1) (モーニングコミックス)

 

 


おまけに漫画家は海外へ取材に行く。普段は引きこもって漫画を描いている反動なのか。それとも海外に行きたいから、その漫画を描いているのか。

 

オスマントルコ帝国を舞台にした漫画を描いた人は、トルコへ軽く10回は行っているそうだ。

 

 

 

何度も海外旅行に行けるような漫画家の経済力も見逃せない。いくらアカデミックな学者さんでも、資料となる本代にも事欠くようではなかなか研究もおぼつかない。


これは漫画ではなく小説の話になってしまうけれど、司馬遼太郎さんは、次回作のテーマを決めると、神田の古本屋街に行って、参考になりそうな本をトラックいっぱい買ったそうだ。


そして書いた小説が当たると、その印税を次の作品の本代につぎ込む。このサイクルを回してベストセラーを連発したそうだ。


一発当てた漫画家の経済力でも十分に同じ事が出来そうだ。

 

 

自称歴史嫌いの東村アキコさんはあとがきで面白いことを書いている。歴史に詳しくなくてもネットで調べれば結構なんとかなる、と。言い切っちゃうあたりはさすがである。


ついでにもう1つ。歴史オタクの友人から川中島合戦の話を聞いた時のこと。友人は川中島ジオラマを持ち込んで数時間にわたり熱いレクチャーをしてくれたそうだ。作品にどんな風に反映されるのか今から楽しみだ。

 

雪花の虎 (5) (ビッグコミックススペシャル)

雪花の虎 (5) (ビッグコミックススペシャル)

 

 

 

こうやって書いてみると、つくづく歴史と漫画と言うメディアとの相性がいいと思う。


そんなわけで漫画家さんたちは、どんどん歴史ものを描いてほしいと思うし、自分はそれらを片っ端から読んで行こうと思うんである。

 

 

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【漫画で日本史】上杉謙信は女性だった! 戦が強いだけの不思議ちゃんでも無かったぞ!


今回読んだのは上杉謙信。しかも上杉謙信は女性だったと言うものだ。

 

 


上杉謙信の女性だったという設定よりも、あの東村アキコが歴史ものを書いたということに驚いた。

 

東村アキコと言えば、現代の女性のリアルな本音を描くので有名な漫画家だ。

 

例えば「東京タラレバ娘」に出てくる登場人物は「年下男にヤリ捨て」されたり、「元カレのセカンド女」だったり、「不倫中」だったりするんである。

 


ゆうきまさみ北条早雲を主人公にした漫画を始めた時にも驚いたけどね。

 

 


実際、東村アキコさんは歴史は嫌いで、学生時代は日本史ではなく地理を選択したぐらい。そんな作者の「アキコのティータイム」と言うワープゾーンは女子が嫌いな読者にも好評だそうだ。


これはいわば、漫画のストーリー進行中に登場する説明タイムのようなもので、この説明がないとストーリーが分からないし、かと言って説明ばっかりだと物語がつまらなくなる。

 

このため漫画家は苦労してるわけだ。ゆうきまさみさんだと、突然スクリーンが登場したり、そのスクリーンをネタにしてギャグにしたりしてる。


でもこれは漫画ならではの手法だ。テレビや映画なんかだと物語はよくわからないまま進行してしまう。漫画というメディアは歴史ものに向いているよなあとしみじみ思ったりもする。

 


それはともかく、なんで作者が上杉謙信を描こうとしたかと言うと「ぶっちゃけ めっちゃ かっこいいよな この人の人生って!」が動機だったらしい。説得力があるんだかないんだか。


それでも上杉謙信肖像画については絵描きならではの洞察力で上杉謙信=女性説を裏づけるくだりは説得力があった。


上杉謙信は自分のような人間から見ると戦国武将としては不思議ちゃんなんだけど、これも女性だからという視点で見ると辻褄が合う事を、一つ一つ丁寧に描いている。

 

 

個人的には、上杉謙信が「からむし織り」などの産業振興をしていたことや、港や橋の修理を町の者にやらせて通行税の徴収を許すなど公共事業を民間に委託していたと言うエピソードが面白かった。


上杉謙信って確かに戦は強いんだろうけど、それ以外のことはよく知らなかったし。儲けにならない戦闘ばかりやっていて、よく部下がついてくるよなあと感心していたぐらいである。


ライバル武田信玄の優男でつーんとした性格も面白いし、とにかく続きが楽しみだ。

 

 

最後に上杉謙信もので別の漫画を紹介しておこう。

 

こちらはいかにも男性作家が描いた少年漫画。勢い良くグイグイ読ませてくれる。上杉謙信が生涯不犯で終わった理由を母親が原因としていた。謙信の淡い恋愛も少々。原作は海音寺潮五郎だ。

 

天と地と―上杉謙信物語 (上) (講談社漫画文庫)

天と地と―上杉謙信物語 (上) (講談社漫画文庫)

 

 

天と地と―上杉謙信物語 (中) (講談社漫画文庫)

天と地と―上杉謙信物語 (中) (講談社漫画文庫)

 

 

天と地と―上杉謙信物語 (下) (講談社漫画文庫)

天と地と―上杉謙信物語 (下) (講談社漫画文庫)

 

 

 

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【漫画で世界史】オスマントルコの姫は善のヒュッレムか悪のロクセラーナか。日本だと北条政子?


最近はすっかりイスラムづいている。いやどちらかと言うとオスマントルコ帝国づいていると言うか。最近この作品を読んでから一気にはまった。

 

 

 

これまでイスラム現代物は何冊か読んでいたけれど、歴史物は初めてだったから、余計に印象的だった。

 

サトコとナダ(1) (星海社コミックス)

サトコとナダ(1) (星海社コミックス)

 

 

笑える 腹立つ イスラム夫と共存中

笑える 腹立つ イスラム夫と共存中

 

 

 

次巻が待ちきれなかったので、別の作品に手を出した。以前から読んでいたWeb 漫画だ。

 

 

 

しかし読んでみて驚いた。この2つの作品、解釈が全く正反対だった。

 


「夢の雫~」では、時のオスマントルコ帝国の皇帝スルタンはスレイマン一世。スレイマン一世の片腕で、奴隷から大宰相に成り上がったイブラヒム。イブラヒムは奴隷だったヒュッレムをスレイマン一世のハレムへ献上? する。ヒュッレムはスレイマン一世のお気に入りになるが、ヒュッレムとイブラヒムは秘かに想い合う。おまけにスレイマン一世とイブラヒムはBLな関係だ。

 

 


ヒュッレムはハレムで第一王妃のギュルバハルからライバル視され、時には殺されそうになったりもするのだが「歴史系倉庫」では全く違う。

 


ヒュッレムは、なぜかヨーロッパ名のロクセラーナという名前で登場。人たらしでスレイマン一世の寵愛を占め、ギュルバハルを追い詰める希代の悪女だ。いったいどちらが本当なのか? たぶん、何方も本当なんだろう。立場と解釈によって見え方が違ってくる……。

 


それにしても、ヒュッレムはフィクションな存在かと思ってたら、ちゃんと実在する人物だったのだな。もちろん、スレイマン一世もイブラヒムも実在する。その後、この3人が迎える悲劇的な流れも知ってしまった……。

 


なんにしろ、イブラヒムもヒュッレムも奴隷あがりなのにオスマントルコ帝国のトップクラスに上りつめるのも凄い!

 

 

こちらの本を読んでる最中なんだけど、当時のオスマントルコの奴隷と言うのは「スルタンの奴隷」だそうで、皇帝スルタン以外の人に対しては特に普通に接することが出来たという。

 

要は徹底した能力主義で優秀な人材を皇帝直属として集めてたわけだ。う~ん。奥が深いぞ、オスマントルコ

 

興亡の世界史 オスマン帝国500年の平和 (講談社学術文庫)

興亡の世界史 オスマン帝国500年の平和 (講談社学術文庫)

 

 


まだ途中なので、ヒュッレムがどんな風に書かれているかを読むのが楽しみだ。アカデミックな本では中立的な立場から書かれているはずだから。実際のとこ、どうだったんだろう?。


日本でも織田信長が、革命児だったり残虐な第六天魔王だったり二面性があるけれど、そういう人物は魅力的だったりするものだ。

 

ヒュッレムは日本だと、北条政子に似た感じかな?

 


ヒュッレムだけでなく、イブラヒムのその後も気になるし、あの愛らしい○○王子がアル中になるとは、イスラムなのに……。

 


それはともかく、次巻が楽しみだし、オスマントルコのその後が楽しみなんである。

 

最後に「歴史系倉庫」には、歴代のオスマントルコ帝国スルタンの人物誌が載っていて分かりやすい。

 

 

抜粋したものが本にもなってる。

 

 

歴史系倉庫 世界史の問題児(クズ)たち

歴史系倉庫 世界史の問題児(クズ)たち

 

 

 

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【漫画で宇宙】夏休みの終わりに宇宙をリアルに感じ取る


Moonlight mile を再読した。


Moonlight Mileは、自分の脳内では、第1巻から第16巻の途中までが第1部。第16巻の途中から第17巻の途中までがインターミッション。そして第17巻の途中からが第2部となっている。

 

MOONLIGHT MILE(1) (ビッグコミックス)
 

 


インターミッションはインドとパキスタンでの核戦争が行われた物語を描いていて、とてもリアル。終戦記念日のニュースを聞いていたせいか、このインターミッションを読みたくなって再読したのだ。

 

 

 


これで勢いがついてしまったのか、その後、第23巻まで第二部を一気読みした。そして今度は第1巻から第15巻までを読むことになった。

 

 


いやーやっぱり面白い。インターミッション の核戦争ストーリーもリアルだったけれど、第1部の宇宙開発ストーリーも負けずにリアルなのだった。

 

これは映画のシンゴジラで役人や政治家の対応がリアルだというのと同じタイプのリアルさかな。

 

シン・ゴジラ

シン・ゴジラ

 

 


ブルーワーカーという肉体労働者として宇宙を目指す主人公、軍隊がリードする宇宙開発、次世代のエネルギー開発を唄いながらアメリカが世界の覇権を握ろうとする現実、民族間のバランスを考慮して選抜されるアストロノーツ、これから自分が月で産むムーンチャイルドを日米間の取引の材料にしようとするバリキャリ。


宇宙という究極のSF空間を舞台にしていても、実際に行われる群像劇は生臭い。

 


同じく宇宙つながりで読んだのがこちら。

 


Moonlight Mile がリアルで男臭かったのに比べると、こちらはずっと令和風というかアニメっぽいというか。

天然なヒロインとツンデレな脇役、ユルいボケと欠かさず行われるツッコミ、意表を突く設定、面白さのテンプレートを全部ぶち込んだような感じ。


キャンプ中突然宇宙空間に放り出されてしまうんだけれど、なぜこのメンバーが選ばれたのか、目的地が実はどこだったのか、どんでん返しが二転三転して飽きない。こっちも続きが楽しみだ。

 

 

普段は歴史ものを読むことが多いので、ついつい過去に目がいってしまうけど、その反動なのか、時々未来の話・宇宙の話を読んでみたくなる。これからもちょくちょく読んでいくだろう。

 


あ、そうだ、「宇宙兄弟」も読まなきゃ。

 

宇宙兄弟(36) (モーニング KC)

宇宙兄弟(36) (モーニング KC)

 

 

【漫画でサッカー】サッカーと上履きの密接な関係? 「フットボールネーション」


う~む。この作者はどこまでサッカーが好きなんだろう? どこまでサッカーについて啓蒙せずにはいられないんだろう? この作者は本気で日本をフットボールネーションつまりサッカー先進国にしたいと思っているのだ。その本気度が恐ろしい。

 

フットボールネーション (11) (ビッグコミックス)
 

 

 

 

何が恐ろしいかって、なにしろ今回のテーマは「上履き」なのだ。そう小中学校の時に履いていたあの上履きだ。上履きとサッカーと何の関係が? そう思った人はぜひ読んでみよう。


ついでにドイツでは赤ん坊の頃「開張パンツ」なるものをはいて股関節に配慮するなんて話も出てくる。

 


ちなみに自分の場合、足の指でグーパーができない。典型的な日本人だ。


おまけに靴をぶかぶかの状態ではいていた。早速靴のストラップのベルトの穴を2つほどキツくしてみた。足入れはちょっと面倒になったけれど、ジャストフィットで歩きやすくなった。

 

これから靴やサンダルを買う時はヒモ靴みたいに足の甲の部分を調節できるようなものを選ぶようにしよう。

 

 

う~む。別にサッカーやってるわけでもないしサッカー見るのが好きでもないのに、すっかり啓蒙されてしまった。

 

 

もともとこのフットボールネーションは、出だしから、もも裏の筋肉を使うというテーマを第3巻ぐらいあたりまでずっと引っ張ったことのある漫画だ。

 

フットボールネーション (1) (ビッグコミックス)

フットボールネーション (1) (ビッグコミックス)

 

 


その他、意味のない筋トレがどれだけ有害かとか、ゴールキーパーの教育方法がいかに遅れているかとか、様々なテーマで啓蒙し続けてきた。


これをエンターテイメントとして成立させた作者もすごいけれど、これをエンタメとして楽しめる日本の漫画読者もレベル高いと思う。

 

 

作者はあとがきで「サッカーが好きなだけの一漫画家」ど書いていたけれど、好きなことを突き詰めると、そして得意なことにかぶせると、ここまで出来るんだなぁ。


感心してしまった。日本のサッカー、強くなるといいよね。

 

 

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【漫画で日本史】応仁の乱と北条早雲をダブルで理解! 「新九郎、奔る!」


いやいや人気作家のゆうきまさみさんが歴史ものを描いてくれるとは。しかも主人公は北条早雲。そして物語は応仁の乱前夜から始まるようなのだ。嫌でも期待は盛り上がる。楽しく2巻までを読んだ。

 

 

 

ゆうきまさみさんと言えばアニメ化された有名作品をはじめとする多数の作品を描いてきた漫画作者だ。それだけにちょっと意外な気がした。

 

 

でも思い出してみると確かデビューしたばかりの頃にヤマトタケルを主人公にした作品を描いていたっけ。

 

 

 

読んでみると、やっぱり面白いし、わかりやすいし、とっつきやすい。ポップなのだ。作品中、「リアルな武士」や「ウィンウィン」なんて言葉が飛び出すのは人によって好みが分かれるかもしれない。


話の途中でいきなり説明用スクリーンが降りてくるところもすっかりギャグにしてしまっている。でもそのスクリーンに描かれている人物相関図のおかげで、ややこしい人間関係とこじれた時代が分かりやすくなるのだ。

 


さて物語は北条早雲が幼名千代丸だった子どもの頃、応仁の乱の前夜あたりから始まる。

 

北条早雲と言えば、戦国時代の幕を切って落とした人物で、謀略に長けた人だという印象があったけど、まだ小さいので、今のところまだ大人たちに振り回されてばかりの、ただ真っ直ぐなだけの子供だ。

 

これからどんな風に北条早雲になっていくのか楽しみだ。

 

 

北条早雲と言えば、司馬遼太郎大先生にも彼を主人公にした作品があったけれど、つまらないので途中で放り出した過去がある。

 

新装版 箱根の坂(上) (講談社文庫)

新装版 箱根の坂(上) (講談社文庫)

 

 

自分の場合、読書を始めたのは大学生になってからで、その時に読んでいたのが司馬遼太郎だったので、自分の読書の原体験は司馬遼太郎だと言っても過言ではない。

 

それだけファンであるはずなんだけど、つまらないものはつまらないんである。だっていつまでたっても鞍ばかり作っていて、ちっともアクションを起こさなかったんだもの。


そういえば漫画の方では、鞍を作ってるシーンはあまり出てこないなあ。これからかな。

 

 

そして、漫画のもうひとつの楽しみは、この漫画を読むことによって応仁の乱が理解出来るようになるかもしれないということだ。


応仁の乱。とにかくややこしくてさっぱり分からなかった。何年か前に新書版の応仁の乱の本がちょっとしたベストセラーになった時、新書判は読んでもわからなそうだったので、石ノ森章太郎先生の漫画版を読んでみたけれど、全く理解できなくて、新書版の方も読まずに終わってしまった。

 

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

 

 

 


けれどもゆうきまさみさんの漫画だと、少なくとも読んでいる最中は分かった気になれる。本を閉じてしまって思い出そうとすると、とたんによく分からなくなってしまいそうだけれど、以前は、読んでる最中でもさっぱり分からなかったんだから大幅な進歩だ。たぶん。


まぁ、作品に出てくる武将でさえ「何のために戦っているんだ」と叫ぶくらいで、思わず「誰と戦っているのか分かってる?」と声をかけたくなるほどのややこしさなのだ。

 

 

それにしても、足利将軍義政が住んでいる御所のすぐ斜め向かいで武将同士が争いをしている。それなのに、この将軍の他人事ぶり無関心ぶりってのは……。

 

将軍義政の奥方で悪女と呼ばれた日野富子も全くまだ登場してこないけど気になる存在だなぁ。

 

足軽の元祖? 骨皮道賢があっさり死んでしまったのは残念。実在の人物だし味のあるキャラだったのに~。

 

 

さて、千代丸には魅力的な姉がいて、最新刊では、この姉の縁談が持ち上がっているけれど、確か、この姉の生んだ子どもの相続のことがきっかけになって北条早雲が関東でのし上がっていくんじゃなかったかな?

 

新九郎、奔る! (2) (ビッグコミックススペシャル)
 

 


多分とても長い物語になるんだろうけど、この漫画によって、応仁の乱北条早雲と、この二つを理解できるようになるんじゃないだろうか。期待しながら次巻を待つんである。

 

 

【漫画化計画】

 

漫画化計画とは、世界中のあらゆる事象に漫画を始めとするエンタメからのリンクをはって、面白おかしく楽して世界を理解できるようにすることです。

 

主な対象は以下の通りです。

・日常生活での出来事

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世界中のあらゆる情報が漫画化されることを願ってやみません。

 

 

【プロフィール】

 

がんばらないライフスタイルとそのためのライフハック がテーマ――。

 

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【漫画で世界史】イスラム全盛のオスマントルコを漫画で楽しめるとは!


長い間、イスラムというのは謎の存在だった。

 

 

それでもエッセイコミックなどが、少しずつ出るようになったので、現在のイスラムと言うのはこんな感じなのかというのはなんとなくわかるようになってきた。割とガチなイスラムというのはむしろ少なくて、ライトなイスラムというか、庶民は適当にゆるくやっているようだ。

 


イスラムの歴史ものといえば千夜一夜ぐらいしか思いつかなくて、ましてや漫画といえば全く皆無だ。しかしついに見つけた。しかもイスラム全盛の16世紀初頭、スレイマン一世の時代だ。

 

 

 

オスマントルコ皇帝のスレイマン一世。奴隷としてハレムに入り後宮の権謀術数に巻きこまれていく主人公、ヒュッレム。ヒュッレムの思い人であり、スレイマン一世の片腕でもあるイブラヒム。ちなみにスレイマン一世とイブラヒムの間にはBL要素もあったりする。史実かどうかは分からないけど。

 

 

物語は三角関係とハレムの権謀術数とオスマントルコの史実が絡み合って進んでいく。こちらは最新刊。全12巻、一気読みした。はぁ、幸せ……。

 

 


物語の途中、シナンと言う老人が出てきてオヤッと思った。どこかで聞いたことがあるような? で思い出したのは夢枕獏の小説だった。

 

シナン〈上〉 (中公文庫)

シナン〈上〉 (中公文庫)

 
シナン (下)

シナン (下)

 

 

 

シナンは歴史に名を残したイスラム建築家。イスラム政権の浮き沈みに心を痛め、時には親しい者を失いながらもモスクを作り続けた。「仕事があなたを救うでしょう」と言う言葉を心の支えとして。

 

こんな言葉を心の支えにするぐらいなので、特別幸せというものでもなく、むしろ悲しみの多い人生だった記憶がある。

 

 

シナンの事を思い出してしまったら、スレイマン一世とイブラヒムが今後どうなっていくのかも思い出してしまった。

 

ネタバレになるけど、小説「シナン」では悲劇的な結末を迎える。でも、むしろ「夢の雫~」は続きが読みたくてしょうがなくなってる。実際今の状態からどうやって悲劇に向かうのかを知りたくて知りたくて。

 


そもそも主人公のヒュッレムはどうなるのか? 意外だったけど、どうもヒュッレムも実在の人物らしく、検索するとWikipediaにも載ってるような大物だった。

 

でも、さすがにWikipediaは読むのを我慢。これ以上知ってしまうと続きを読む楽しみがなくなってしまう。まあちょっとは読んじゃったけど。想像以上に波乱に満ちた人生を送るみたいだ。単なる三角関係では終わらなそう。

 

 

こんなふうに面白いと思っている物語が、別の物語とリンクしていることに気づいて、今読んでる物語の展望がぱあっと開けていくような気がすることがある。これも読書の楽しみのひとつだ。

 

 

それにしてもイスラムを舞台にした漫画、特にエンタメで、が読めるとは思わなかったなぁ。作者はトルコにかれこれ10回近くは訪れているらしい。しかも、トルコ入りするときはスレイマン一世の遠征と同じコースを選びたいなどと書いており、かなりこだわってる様子。


どこまでが史実で、どこからがエンタメか、どこまで時代考証に忠実かまでは分からないけど、この話を聞く限りだと、マニアックなこだわりは、かなり紙面に反映されているのではなかろうか。

 

 

ま、一読者としては、オスマントルコって、全盛期のイスラムって、こんな感じだったのかぁなどと思いながら寝転んで漫画を楽しんでいればよい。いい時代になったな~。

 

ちなみに作者はヒッタイトを舞台にした歴史漫画も描いていた。ヒッタイト! またマニアックだな~。教科書には載ってたような。確か鉄器で有名だった。騎馬民族のイメージもあったかな。こちらも初読&一気読みする予定。どうやらタイムスリップもののようだ。

 

 

 

最後に割と最近読んだイスラム関係のエッセイコミック、その他――。ガチでないライトなイスラムはこんなもん……。

 

笑える 腹立つ イスラム夫と共存中

笑える 腹立つ イスラム夫と共存中

 

 

サトコとナダ(1) (星海社コミックス)

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【MOONLIGHT MILE】終戦記念日にリアルな核戦争シーンを読んで平和に思いを馳せる

 

う~ん、リアル。本当にこうなったらどうしよう……。

 

MOONLIGHT MILE」の第16~17巻を読んでの感想だ。

 

 

 

 

もともとこの作品はザイルパートナーだった2人の男がヒマラヤを制覇したあと、次は宇宙を目指す話。

 

ブルーワーカーとして初めて宇宙飛行士を目指すというアイディア(宇宙ステーションも建設現場)やアメリカと中国が宇宙の覇権を争うと言う設定が当時としては新鮮だった。

 

 

この作品、実は第16巻のしかも半ばでいきなり第一部完となる。で、第一部主人公の息子を主人公として第二部が始まると思いきや、長いイントロ、いやインターミッションか、が始まる。丸々1巻分ぐらい。

 

どうもAmazonのレビューなどを読んでると、ここらあたりは評判が悪い。それも無理はない話で、魅力的な主人公2人や第二部主人公が全く出てこない話が長々と続くのだ。しかも話の内容はとても暗い。見たくもない話を突きつけられてるような気がしてしまう。

 

 

けれども今回はこの部分が目当てで再読した。ここは、インドとパキスタンの間で核戦争が起こるストーリーを丹念に描いている。

 

母星で核戦争が起こり、別の宇宙(今回は月)に取り残されてしまう人類、と言うのはよくある設定だけど、なぜ核戦争が起こってしまったのかをここまで描いてくれたのは本作品が初めてなんじゃなかろうか。

 

憎しみの連鎖がなぜ生まれてしまって、どうしてそれが断ち切れないのか、テロはいけないに決まってるけど、これじゃあ報復に走ってもしかたない、と無理なく思わせる。宇宙から核兵器をコントロールするとは思わなかったなぁ。

 

 

どうも漫画では、すでに核戦争が勃発して、いきなりマッドマックス的世界から世紀末救世主伝説が始まるのが定番なようで、だからこそムーンライトマイルは貴重な作品だと思う。

 

 

 

アメリカと中国は経済摩擦だし、日本と韓国もギクシャクしてるし、イギリスはEUから離脱するようだし、フランスでは年始めに暴動してた。


なんだか不気味な時代だけれど、終戦記念日を迎えたことだし、漫画を読んでリアルな核戦争について思いを馳せよう。いつまでも平和に漫画を読めますように!

 

 

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【人間ドック】お盆は空いてた。内視鏡検査には鎮静剤を絶対オススメ!

 


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なぜかこの時期人間ドック。

 

 


今回のテーマは、あえてお盆に人間ドックをやったことと内視鏡の検査で鎮静剤を打ってもらうこと。

 

 

実際に空いていたかどうかになると、そんなにでもなかった。結局は10人ぐらいは来ていたようだ。遅れてきた人が結構多かった。そんなところもお盆のゆるい雰囲気の一つか。いつもだったら時間前に30分前には、もうほとんどの人が来ていたもんなぁ。

 


でも、MRIの検査も真っ先にやったし、やっぱり空いていた方だ。来年もお盆の時期に受けようかな。それとも2番目に空いていると言う年末年始か。寒そうだけど。後はたまたま世間話した看護師さんの話によると、年度初めの4月中も結構空いているらしい。異動の心配がなければいいかもしれない。

 

 

さて、空いていたから早く終わったかと言うとそうでもなくて、結局、8時に始まって終わったのはちょうど12時正午だった。今回は内視鏡の検査の時に鎮静剤を打ってもらったので、検査が終わった後1時間は寝ていなければならなかったからだ。

 


それはともかく、この鎮静剤、やってもらって大正解だった。


検査の前に、鼻の穴に苦い薬を2度にわたって注入され、左側の鼻の穴に管を突っ込まれ、点滴の針を腕に差し込まれ、鎮痛剤を注入され、横向きになったところまでは覚えているけれど、その後は意識を失ったようで、目が覚めたら検査が終わって1時間経った後だった。麻酔と違って意識は残っているものと思っていたけれど、全く記憶がなくなっている。

 

検査の後1時間は寝ていなければならないことや、その日は一日中車を運転できないなどのデメリットはあるけれど、あの苦しい内視鏡の検査を思えば、来年からは鎮静剤はデフォルトで行こうと思う。

 


強く、オススメ!

 

 

その他、肺活量検査は恒例のトホホな感じだったし、今年もスマホをイジってるのは自分だけだった。

 

 

 

話し好きそうな看護師さんに正面から聞いてみたら、特に問題ないですよ、とのこと。この病院は人間ドックのエリアが通常の病院エリアと分かれているレイアウトなので大丈夫なのかもしれない。

 

 

ともかく、今年の人間ドックは終わった。MEC食の影響は出るだろうか? 自らの人体実験の結果が出るのだ。ちょっと楽しみ。